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『夏への扉』山下達郎 [音楽]

ロバート・A・ハインライン著、『夏への扉』・・・私の好きな小説です。
冷凍睡眠(コールドスリープ)を題材にした時間テーマSFです。

夏への扉.jpg

夏への扉

  •  ロバート・A・ハインライン 訳 :福島正実
  •  早川書房
  •  1979/05
  •  文庫


主人公は‘ぼく’=D.B.ディヴィス(ダニエル・ブーン・デイヴィス)。技術者にして発明家。
主な発明品は文化女中器(ハイヤード・ガール)、窓拭きウィリィ、万能フランク、製図機ダンなどなど。
そしてペットは牡猫ピート(正式名称は護民官ペトロニウス)。
ぼくとピートが昔住んでいたコネチカット州の農家には外に出る扉がなんと11もあった。
で、ピートは自然の欲求が起きると、自分用の猫ドアから外に出て行くのが常なのだが、冬だけは違う!
彼は猫ドアの向こうが白い世界というのが納得できず、ぼくに抗議して、11のドアを一つずつ開けさせるのだ。
ピートは、そのうちのどれかが夏の世界へ通じている‘夏への扉’だと信じているから・・・。


で、ある夏の日、私が部屋でラジオをつけて、アイスティーを飲みながら雑誌をパラパラ見ていたときです。
ラジオから聴こえてきたのは、キーボーディスト難波弘之の1st ソロ・アルバム『センス・オブ・ワンダー』の話。
「そのアルバム中の一曲をお聞きください」というDJ の紹介の後に流れてきたのが・・・。

・・・ピート・・・夏への扉・・・リッキー ティッキー タビー

!!! ハインラインの『夏への扉』じゃないの !!!
と、思わずラジオのボリュームを上げて聴き入ってしまいましたよ。
作詞は吉田美奈子。作曲は山下達郎です。

山下達郎と言えば、当時(1980年頃)は『Ride On Time 』で飛ぶ鳥を落とす勢いでしたが、私は、この小品『夏への扉』の方が、個人的思い入れ(SF小説『夏への扉』に関連している!)があって好きになりました。

ちなみに、‘リッキー テイッキー タビー’とは・・・。
主人公の親友マイルズの義理の娘、フレドリカ・ヴァージニア・ハイニック・・・通称リッキイ。
小説中で主人公ダンがリッキイに書く手紙には、いつも「親愛なるリッキイ・ティッキイ・テイヴィー」と書いてあるのです。

難波弘之の『センス・オブ・ワンダー』は持っていません。
SF小説
『アルジャーノンに花束を』 (ダニエル・キイス)
『都市』 (クリフォード・D・シマック)
『火星人ゴーホーム』 (フレドリック・ブラウン)
などの曲も入っているみたい。聴いてみたかったなぁ。

センス・オブ・ワンダー

  •  難波弘之, 吉田美奈子, 石川昌彦
  •  キングレコード
  •  1994/02/05
  •  CD


『夏への扉』を聴くだけなら、こちらの方が入手が簡単ですね。

ライド・オン・タイム

ライド・オン・タイム

  •  山下達郎, 吉田美奈子
  •  BMG JAPAN
  •  2002/02/14
  •  CD


タグ:音楽 1970年代
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コメント 21

かおり

今年の5月くらいからまた引っ張りだして聴いていますよ♪
「RIDE ON TIME」
次の「FOR YOU」でもそうですが吉田美奈子と組んでましたね~
私は彼女も大好きなので中学時代通学しながら歌っておりました
♪夢でもし逢えたら~ステキなこ~とね~~~~♪
でもこの曲にそんなテーマがあったなんて・・・
勉強になります♪♪
このアルバムの中では「DAYDREAM」が好きです^^
色の名前がたくさん出てきてワクワクします
by かおり (2007-07-29 00:56) 

hil

ハインラインのこのお話!
そっか、タイトルってこんなにさらっとしてましたっけ。
タイトルをぜんぜん思い出せなかったんですよ。

文化女中器。
い、いろいろといろんなところからクレームがつきそうだけど・・・

こっそり・・・

僕はすごくいい翻訳で味があるなあと思います。
by hil (2007-07-29 01:10) 

deacon_blue

☆ こんばんは。これは(吉田)美奈子が好きで読んでいたハインラインの小説をそのまま歌詞にしたものですね。あたしは歌が先で,その後文庫本を買って読みました。個人的にも好きなお話です。事実は小説に追いつこうとしており,現在コールド・スリープをしている人が何人もいるらしいのですが,この人達は生きていることになるのかならないのか。。。ではでは(^o^)。
by deacon_blue (2007-07-29 01:13) 

春分

ええ、RIDE ON TIMEで聴いていました。
SFの文庫本は新しいか映画にでもされないと見ることがなくなりましたが、「夏への扉」は残ってますね。わかりやすいからかな。
by 春分 (2007-07-29 07:16) 

たいへー

おお、懐かしの山下達郎・・・
思わず夕日に向かって「ばきゅん!」したくなるなぁ・・・
マクセルのカセットテープよ、今何処・・・
by たいへー (2007-07-29 08:13) 

YaCoHa

こんにちは。「夏への扉」、SFの人気No.1にもなった原作で、私も好きですが、これを歌にした方がいたなんて知りませんでした。。。小説の方は、「夏への扉」というタイトル含めて斬新・・・というか、バックトゥザフューチャーにも通じるところがあって、痛快活劇と言う言葉がふさわしい作品でしたねー。(私は大好き。)
by YaCoHa (2007-07-29 09:34) 

びっけ

青い花さん、nice!&コメントありがとうございます。
吉田美奈子の「夢で逢えたら」は名曲ですよね!
私も大好きです!!
「RIDE ON TIME」・・・パイロットのドラマで、聴くことになろうとは思わなかったです。
あのドラマはエンディングだけ、観るのではなく聴いてました。(笑)
by びっけ (2007-07-29 10:22) 

びっけ

hil さん、nice!&コメントありがとうございました。
そうそう、私もこの本を読んだとき、
(女中? 今時、死語じゃない?)
と思ったものです。
でも・・・万能フランクか、文化女中器・・・窓拭きウィリイでもいいです・・・欲しいです! 結構、切実に!(笑)
☆ 福島正実の訳は、変に文学的な調子になったりせず、読みやすくっていいですよね。
by びっけ (2007-07-29 10:25) 

びっけ

deacon_blueさん、nice!&コメントありがとうございます。
>現在コールド・スリープをしている人が何人もいるらしい
そうみたいですね。
株券を紙のまま貸金庫なんかに入れていたら、ほふりに預け損ねて大損しちゃうよ!
とか、
コールド・スリープから冷めたら、実年齢は相当なわけだから年金がもらえるの?
とか、人ごとながら、いろいろ心配したり考えちゃいます。
・・・って、確かコールド・スリープしている人たちは、日本人ではなかったですよね。(^^;
by びっけ (2007-07-29 10:29) 

びっけ

春分さん、nice!&コメントありがとうございます。
「夏への扉」は、前半、ボロボロにされちゃう主人公が、後半、俄然巻き返すところに、私は爽快感を感じます。
ケンカっぱやいピートも、いい味、出してますしね!
実は、この記事を書くために、文庫本買って再読しちゃいました。
(古いのは実家にあるので・・・)
by びっけ (2007-07-29 10:32) 

びっけ

たいへーさん、nice!&コメントありがとうございます。
マクセルのカセットテープに山下達郎が出ていたような記憶が、かすかにあります。
彼も夫唱婦随でがんばってますよね。
というか奥さんのあの若々しさには脱帽!ですわ。
by びっけ (2007-07-29 10:38) 

おきざりスゥ。

<夏への扉>はオールタイムベスト上位常連作品ですね。
スゥ。は  達郎版⇒難波弘之版⇒福島訳ハヤカワ文庫 の順で出会いました。
その時点ではまだフレデリカの“リカ”からリッキイ、あとは韻を踏んでリッキイ・ティッキイ・ティヴィーと呼んでいるのだと思っていました、後にコンラート・ローレンツ博士の<ソロモンの指環>の序文で驚くまでは…
リッキイ・ティッキイ・ティヴィーがマングースの名前だったとは!
調べてみたらラドヤード・キップリングの<ジャングル・ブック>中の短編に<リッキ・ティッキ・タヴィ>というそのままのタイトルが。
<ジャングル・ブック>ディズニーのアニメでしか知らなかったもので…不覚。
          インドのマングースはハブじゃなくてコブラと戦うんですねぇ…
by おきざりスゥ。 (2007-07-29 10:39) 

びっけ

Yakoha さん、nice!&コメントありがとうございます。
>痛快活劇と言う言葉がふさわしい作品でしたねー。
そうそう!
後半の怒涛の展開は、タイムトラベルものとしては、厳密にはどうよ?と思わなくもないものの、ストーリーの面白さで、ぐいぐい引っ張ってくれますよね。
Yakoha さんもお好きと伺って、私も嬉しいです!
by びっけ (2007-07-29 10:40) 

びっけ

おきざりスゥ。さん、nice!&コメントありがとうございます。
かのリッキィ・テイッキィ・ティヴィーが、キップリングの作品に出てくるマングースの名前とは知りませんでした!
私もローレンツ博士の『ソロモンの指輪』を読んだというのに!
さっき、慌てて本棚から『ソロモンの指輪』を引っ張り出して、序文を読んじゃいましたよ。
本当だ! これを読んだとき、どうして気がつかなかったのだろう?
ネットで探して、キップリングの、かのマングースの話も少し読むことができました。なかなか、いい話ですね。
『ジャングル・ブック』は私もディズニー映画どまり。
これを機に、この本も読んでみようかな。
☆ 夏休みに自分に宿題にする本、これで3冊目です!
  大丈夫か? (笑)
by びっけ (2007-07-29 22:33) 

びっけ

xml_xsl さん、nice!&コメントありがとうございます!
by びっけ (2007-07-29 22:34) 

アートフル ドジャー

DAY DREAMが1番で2番目が夏への扉ですかね。吉田 美奈子さんの詞。好きなんですけっど達郎さんも又彼女との共作で・・・。後吉田 保さんのミキシングでアルバム製作しないかな~ぁ等っと思います。
by アートフル ドジャー (2007-07-30 09:48) 

びっけ

アートフル ドジャーさん、nice!&コメントありがとうございます。
「DAYDREAM」・・・達郎のこの曲は知らないので、つい、モンキーズの♪Daydream Beliver ~の方が思い浮かんでしまいます。
(^^;
by びっけ (2007-07-30 20:48) 

おきざりスゥ。

このテの話題はマアカサンの方が詳細に通じておいでとは思いますが)
コメントやはり達郎とハインラインに関してが多いので難波弘之について。
http://www.senseofwonder.org/~hasegawa/sow/
注目は13才にして伝説の同人誌<宇宙塵>に参加していた処と15才での文学賞の受賞、学生時代からプロの音楽活動を開始という早熟ぶりでしょうか?
1stアルバム<センス・オブ・ワンダー>のジャケットは手塚治虫ライナーノーツが中島梓だったのも以上の経歴からは当然の成り行きかもしれません。
びっけサンも挙げておいでですが収録された曲は彼の好きなSF作家に捧げられたもの。
自作曲以外も各々の作家にキチンと本を読ませて拵えて貰ったものばかりとのこと
(笑・参加ミュージシャンみんな友達だからね)
'53年生のSFファンとしての王道な選択が曲目を見るこちらをニヤリとさせますな。
スゥ。は渋谷で昔Sence of Wonderのライブを観た事があります。
そうる透のドラムス田辺モットがベースの時代でした(無論キーボードは難波弘之)
<屋根の上のシンセサイザー弾き>はアルバムでなくて文庫本の方を持っていました。
<タモリの音楽は世界だ!>のレギュラーだった彼をびっけサンも目にしているのでは?
by おきざりスゥ。 (2007-07-31 11:18) 

びっけ

おきざりスゥ。さん、コメントありがとうございます。
そうなんですよね、難波氏、作家でもあるんですよね。
(私は、作品、読んでないけど・・・(^^;)
>'53年生のSFファンとしての王道な選択が曲目を見るこちらをニヤリとさせますな。
同感です! このラインナップは、SF黎明期の黄金のラインナップでしょう!
><タモリの音楽は世界だ!>のレギュラー
そうだったんですか!
クイズ番組って・・・クイズダービー(古っ!)以降、ほとんど見てないんですよ。
見ておけば良かったなぁ・・・と思っている番組の一つですわ。
by びっけ (2007-07-31 20:11) 

sknys

親愛なるリッキイ・ティッキイ・ビッキーさん
『夏への扉』と言えば、なんとか達郎ではなく竹宮惠子ですよね^^
「Rikki-Tikki-Tavi」が『ジャングル・ブック』のマングースの名前というのは
スゥ。姐さま指摘の通りです。

ちょっと調べてみました(以下補足)。
フレドリカ(リッキー)のモデルは奥さんかもしれません。
ロバート・A・ハインラインの妻、ヴァージニアは子供時代に
ティッキー(Ticky)という愛称で呼ばれていたそうです。

「リッキー・ティッキー・テイヴィー」は
ロバートが飼っていたペットの名前だった!
‥‥「マングース」ではなく「猫」だと思いますが^^;
by sknys (2007-08-06 20:35) 

びっけ

sknys さん、コメントありがとうございます。
竹宮惠子の『夏への扉』・・・ありましたね。
ハインラインのそれとは全然、別物でしたが・・・。(^^;
>「リッキー・ティッキー・テイヴィー」は
>ロバートが飼っていたペットの名前だった!
>‥‥「マングース」ではなく「猫」だと思いますが^^;
ハインラインのペットは、名前がピートという猫なのだろうと漠然と思っていました。
案外、ペットは犬だったりして・・・。(笑)
by びっけ (2007-08-07 19:15) 

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