SSブログ

『なだれのイエス 』清原なつの [マンガ]

先週、東京や千葉では少し雪が積もったそうですね。
でも、私の住んでいるところ(神奈川県某所)は、今シーズン、まだ積雪日ゼロ。

今日の天気予報によれば、明日の朝は神奈川県も雪が積もるらしく・・・。
交通機関の乱れは辟易だけれど、雪景色が見たい気もします。


で、清原なつのの漫画『なだれのイエス』です。

少女漫画雑誌「りぼん」に掲載されていた理系の女子大生、花岡数子・・・通称、花岡ちゃんシリーズの作品です。

花岡ちゃんが在籍しているのは北陸地方の大学(金沢大らしい)。
1981年、大寒波が襲来します。
花岡ちゃんの恋人、蓑島(みのしま)さんは大学構内の‘みやもり坂’で雪崩にあい遭難してしまいます。

必死の捜索の甲斐なく、蓑島さんは発見されず・・・。
蓑島さんは実はハゲ(それもツルッパゲ)で、発見されたのは彼のカツラだけでした。

蓑島さんを失って傷心の花岡ちゃん。
映研の遠野部長が提案する「この事件を映画にしよう」という話にのり、自主制作映画に出演することになります。

蓑島さんの形見のカツラを頭に載せて、演説をぶつ花岡ちゃん!
「みやもり坂にリフトを作ろう」


まぁ、漫画ですから、それなりのオチはあります。
そして、蓑島さんも、ご健在でしたから、ご安心ください。


で、漫画とわかっていても、私は突っ込みたい!
(雪崩で遭難するって、一体、どういう大学なのよ!!)

で、行ってみましたよ、金沢大学!

1982年の夏、友人達と行った北陸旅行で金沢大学にも立ち寄ったのです。

あいにくの雨模様・・・。

・・・漫画の舞台となった「みやもり坂」は見つけられませんでした。

夏休み中だったので学生がいなくて、場所を聞けなかったというのもあるでしょう。
一緒に行った他のメンバーが「りぼん」読者ではなかったので、興味ゼロだったというのも理由としてあると思います。(^^;





花岡ちゃんの夏休み (ハヤカワコミック文庫 (JA840))

  •  清原なつの
  •  早川書房
  •  2006/03
  •  16×11cm 264p


nice!(9)  コメント(34)  トラックバック(1) 
共通テーマ:コミック

nice! 9

コメント 34

pochi

こんばんは。
なつかしいです!
花岡ちゃんシリーズですね!
なるほど「なだれのイエス」はシリーズの中でもツッコミどころ満載の作品でした。
たしか清原さんって金沢大学ご出身だったはず。
なんだか楽屋オチのニオイがぷんぷんです。
by pochi (2008-01-20 23:40) 

こんばんは~。
蓑島さんのヅラをかぶった花岡ちゃんの銅像が脳裏に焼き付いてます。
今でも花岡ちゃんになりたい私なのさ。
by (2008-01-21 00:27) 

こちらは、雪景色です☆田舎なので雪が降ると「色」がありません(^_^;)
モノクロ画像のようになってしまいます。
by (2008-01-21 08:49) 

barbermama

雪が積もるとうっすらと明るく、「蛍の光 窓の雪」を実感できます。

この漫画は知らないけど、81年といったら「56豪雪」の年ですね!
1週間吹雪が止まなくてお客さんが無かったり、庭が低い屋根の高さまで雪で埋もれたりと忘れられない年です。(庭雪は5月まで雪が残ってました)
金大は娘の出身校で、大学のある「角間キャンパス」には一度行ったことがありますが確かに丘陵地にありました。
しかし大学が「角間」に移転したのは娘が入学した95年の数年前だったはず・・・
娘に聞いてみたら漫画が描かれた頃、ほとんどの学部は金沢城の近くにあったのだけど、医学部 薬学部 工学部は「小立野台地」にあったと言う返事でした。
小立野キャンパスは河岸段丘の上にあって、学生達が住むところからキャンパスへ通じる除雪車も通らないくねくねした小道がいくつもあったらしいですよ~
豪雪の年ならそういう道で雪崩が起きてもおかしくないかも(笑)。
以上が娘から得た情報ですが、びっけさんも実際に行ってみるなんて
相当好奇心が強いですね~
by barbermama (2008-01-21 09:28) 

barbermama

長々とすみません。
書き忘れたのですが、娘が4年の時に授業を受けている間に車が雪で埋まってしまい 動けなくなったことがあるそうです。
by barbermama (2008-01-21 09:35) 

うみのつばめ

びっけさん、こんにちは☆
いつも、読ませてもらってます。
清原なつの作品、大好きです。読後の爽快さがここちいいのね。
びっけさんとは、生まれも育ちもまったく違う場所というのに、読んでいたものがまったく同じというの、不思議な感じがします。
こういうのを趣味の合う同世代というんでしょうか。
時間が取れず、なかなかカキコできないのが残念だなぁ。
ちなみに、金沢のまん研『薔薇十字団』(ローズクロス)出身の少女漫画家さんたち、素敵な作品を描く方々が多いですよね。
by うみのつばめ (2008-01-21 10:38) 

春分

私の友人も同じ理由で金沢に行きましたね。男清原なつのファンは多い。
以前も書きましたが、私は清原なつのさんにはお会いしたことがあります。
上記友人と一緒です。あの日もずいぶん、遠い日になりました。
by 春分 (2008-01-21 18:16) 

びっけ

pochi さん、nice!&コメントありがとうございます。
>たしか清原さんって金沢大学ご出身だったはず。
そうらしいですね。
>なんだか楽屋オチのニオイがぷんぷんです。
学生漫画家ならではのネタが満載という感じでしたよね。
by びっけ (2008-01-21 20:08) 

びっけ

カオルさん、nice!&コメントありがとうございます。
>蓑島さんのヅラをかぶった花岡ちゃんの銅像が脳裏に焼き付いてます。
そうそう!! 最後のコマに書かれている、花岡ちゃんの銅像!
ちゃんと蓑島さんのカツラをかぶっているんですよね。(^^;

>今でも花岡ちゃんになりたい私なのさ。
そう言われれば、カオルさんのブログ・・・花岡ちゃんぽい(知性の追求?)を感じますわ。
by びっけ (2008-01-21 20:11) 

びっけ

夢空さん、nice!&コメントありがとうございます。
>こちらは、雪景色です☆田舎なので雪が降ると「色」がありません(^_^;)
静謐な水墨画の世界を思い描きました。
結局、こちらは雪は降りませんでした・・・。ちょっぴり淋しい・・・。
by びっけ (2008-01-21 20:17) 

びっけ

barbermama さん、nice!&コメントありがとうございました。
1981年の大寒波 = 昭和56年の豪雪・・・本当のことだったのですね!
>庭が低い屋根の高さまで雪で埋もれたりと忘れられない年です。
>(庭雪は5月まで雪が残ってました)
5月まで根雪が残ったとは!! 大変な冬でしたね。

お嬢さん、金沢大出身だったのですね。
そうか、‘金大’と言うのですね。(^^;
関係者ならではのリアルな情報、ありがとうございます!

この文庫のあとがきで、作者が、「大学は数年前に引っ越しをしてしまい、跡地では みやもり坂の名前も なぜだか違う名前に変わってしまいました」と書いております。
今や、一部の人の記憶の中にだけ残っているのでしょう・・・みやもり坂。

それにしても、授業を受けている間・・・何時間くらいだろう?・・・その間に車が埋まっちゃうなんて、あんな小さな雪でも、せっせと降るとすごいですね。(@○@;
by びっけ (2008-01-21 20:26) 

びっけ

うみのつばめさん、nice!&コメントありがとうございます。
>読後の爽快さがここちいいのね。
そうなんですよね。
ホロッとする作品もあるけれど、決して重くなくて爽やかなんですよね。

>金沢のまん研『薔薇十字団』(ローズクロス)出身の少女漫画家さんたち、
>素敵な作品を描く方々が多いですよね。
これは知りませんでした。(^^;
清原なつのは、その漫研に所属していたのですね。
薔薇十字団・・・まさか、猫十字社も所属していたとか?
違いますよね?!(^^;

これからも趣味の合う同世代として、よろしくお願いいたします!
by びっけ (2008-01-21 20:31) 

びっけ

春分さん、nice!&コメントありがとうございます。
>男清原なつのファンは多い。
みたいですね。
言われてみれば、メガネ系ツンデレキャラの走りかもしれない・・・。
あっ、そんなこと言ったら、ファンの人に怒られちゃうかしら・・・。(^^;

★ 春分さんのプロフィール画像のクマちゃんのぬいぐるみのバックは・・・漫画評論雑誌『ぱふ』ですよね?
by びっけ (2008-01-21 20:36) 

かおり

びっけさんの漫画ネタは私とかぶるものが多くて
とってもうれしいです~♪
花岡ちゃんシリーズは清原なつのに嵌まった最初の頃ですもの!
たぶんほとんどの作品はうちの本棚に・・・^^
私は「金色のシルバーバック」なんていうのも好きですね
わが家では家族全部で読んでおります

で・・・・「みやもり坂」の検証に行かれたんですか?
びっけさんは意外に行動的なんですねー★
by かおり (2008-01-21 22:42) 

春分

清原なつのさんにお会いした夜は、その後夜更かしして帰れなくなって、
「ぱふ」の編集室に泊まりました。何やってたやら。私はまったくの素人でしたが。
by 春分 (2008-01-21 23:15) 

春分

答えてないな。そう、ぱふです。だっくすも少し持ってます。
by 春分 (2008-01-21 23:16) 

びっけ

青い花さん、nice!&コメントありがとうございます。
>たぶんほとんどの作品はうちの本棚に・・・^^
それは、すごいですね。
私は初期の作品しか知らないのです。(^^;
なので、ハヤカワコミック文庫の後ろに載っている他の作品・・・『千の王国百の城』や『花図鑑』などの表紙絵が、随分、昔と絵柄が違っていることに驚かされました。

>びっけさんは意外に行動的なんですねー★
基本はインドア派なのですが、やる時は、やります!(笑)
by びっけ (2008-01-22 22:55) 

びっけ

春分さん、コメントありがとうございます。
>「ぱふ」の編集室に泊まりました。
えっ!! それって、かなり稀少な体験ではありませんか!!
漫画関係の編集室なんて、お宝の山でしょうね。
ボランティアで、お掃除してあげたいわ・・・。(笑)

ぱふ・・・今、我が家にあるのは・・・大島弓子特集号だけです。(^^;
by びっけ (2008-01-22 23:03) 

びっけ

たいへーさん、nice!ありがとうございます!
by びっけ (2008-01-22 23:10) 

うみのつばめ

こんばんわ。
清原なつのさんが、『薔薇十字団』に参加していたかどうかはわかりません。
名前だけ見ると、キリスト教系秘密結社かなんかみたいよね。
ただ、『金沢』という単語で、このまん研の存在を思い出したんです。
金沢を代表する少女漫画家たちなどが参加していたかと思います。
それこそ20年以上?前の『ぱふ』や『マンガ少年』、新書館の『グレープフルーツ』などから得た古いあやふやな記憶ですから・・・^^;
現在はネット検索しても出てこないので、確かな事はわかりませんわ。
憶えている人いないかしらね。
by うみのつばめ (2008-01-26 22:14) 

びっけ

うみのつばめさん、コメントありがとうございます。
そうでしたか・・・。
ネットの世界は広いですから、どなたか、詳細情報をご存知の方がここを見てくださるといいのですが・・・。
by びっけ (2008-01-27 10:46) 

びっけ

しーちゃん さん、トラックバックありがとうございます!
by びっけ (2008-07-12 19:24) 

ギャラット

金沢の少女マンガサークルは「ラヴリ」が有名でしたよ~。
坂田靖子・花郁悠紀子&波津彬子・橋本多佳子などが所属していました。

清原さんは大阪が拠点の作画グループ(超人ロックで有名な巨大サークル)の会員さんでしたね、オフセット会誌「GROUP」に発表した作品が「サボテン姫とイグアナ王子」(本の雑誌社)に2編収録されていたと思います。


by ギャラット (2008-09-13 07:52) 

びっけ

ギャラットさん、コメントありがとうございます。
「ラヴリ」というサークル、そうそうたるメンバーだったのですね。
マニアックな情報を教えていただき、恐悦至極です。

ギャラットさんのブログを拝見して、国会図書館の有効活用!?を知ったので、私も読み損ねているマンガを探してみようと思います。
by びっけ (2008-09-13 22:33) 

まりひこ

「みやもり坂にリフトを!」でしたっけ?
あのシーンが忘れられません。
あ、表紙も好きでした。

清原さん大好きです。
私の忘れられない作品のたぶん(いっぱいあるし)一番は『飛鳥昔語り』かな?
by まりひこ (2009-06-30 15:36) 

びっけ

まりひこさん、nice!&コメントありがとうございます。
そうそう! 「みやもり坂にリフトを!」です。(^^)v
まぁ!『飛鳥昔語り』!
私も、それ大好きでした。
奈良・飛鳥時代のマンガと言ったら、山岸凉子の『日出処の天子』のほうが有名でしょうが、この『飛鳥昔語り』の皇子の話もタイムトラベルの味付けがしてあって、大好きです!!
by びっけ (2009-07-01 21:03) 

花岡ちゃんのバレンタイン

こんにちは!
「なだれのイエス」は、りぼん掲載前は清原さん独特のセンスあるタイトルで期待したのですが、読んだときは正直がっかりしました。それ以前に、花岡ちゃんや簑島さんのファンだった私は、それまでの作品とこの作品との彼らのキャラクターの違いに失望しました。
実際この作品は、掲載されたりぼんの読者アンケートでワースト1だったと、清原さん自身が語っておられました。
要は、清原さん自身が、もう花岡ちゃんネタでは作品が描けない、と悟った作品だったのでしょうね。
(しかしその後清原さんは、笹川華子さんを見事に復活させておられますね!)
「流水子さんに花束を 」は面白かったのですが、「3丁目のサテンドール」と「なだれのイエス」は駄作で、私は「ファンを止めようかな?」と思った時期もありましたが、その後の「真珠とり」シリーズはすばらしい作品で、それから現在まで彼女のファンでいます。
最近あまり作品を描いておられませんが、今後の活躍を期待したいです。
by 花岡ちゃんのバレンタイン (2010-02-06 23:37) 

びっけ

花岡ちゃんのバレンタインさん、コメントありがとうございます。
清原なつのファン歴が長いのですね。
私は、『花岡ちゃん』シリーズと『飛鳥昔語り』くらいまでです。(^^;
それ以降は、大島弓子以外の少女マンガを読まなくなってしまって・・・。
ご紹介してくださった『真珠とり』シリーズ、読んでみようかと思います!
by びっけ (2010-02-07 23:19) 

餡

はじめまして。しーちゃんさんのブログで拝見して来ました。「みやもり坂」は今は地図や現地の表記では「いもり坂」と書いてあります。わたしは、1978年12月30日に”巡礼”(当時まだその言葉はありませんでしたが)に行きましたが、「宮守坂」と表示してありました。地図上の当時の「宮守坂」と今の「いもり坂」はぴったり一致しています。ここからは推論ですが、「やもり」のことを漢字で「守宮」と書きます。当時金大の学生だった清原ファンの方に聞くと「みやもり坂」と言っていたとのことですから、清原先生の周辺の方は、漢字を素直に読んでいたのではないでしょうか。それと、公式には、いもりとやもりの混同や「守宮」と「宮守」の混同で、誤表記されたのか、勘違いされた名前が定着したのではないかと思います。結論があいまいですみません。ご参考になりますやら。
by 餡 (2011-06-01 17:28) 

びっけ

餡さん、コメントありがとうございます。
みやもり坂の現在を教えていただき、とっても嬉しかったです。
そうでしたか・・・今は「いもり坂」なのですか。
餡さんの推理・・・「いもり」と「やもり」の混同かも?という推論、大変興味深いです。
やもりを「守宮」と書くんですね。勉強にもなりました。
ありがとうございます!(^^)v
by びっけ (2011-06-06 21:42) 

なお

私もナダレのイエスをリボンで発表されたのを読んだあと、金沢大学に81年に入学しました。中央公園から大学に入るのはみやもり坂が一番近く、毎日、通ってました。清原なつのさんは大学の女子寮を下宿とされておられました。江戸時代からの坂でなく、軍隊が駐屯した時に、石垣を崩して作った坂だと言われていた記憶があります。法学部、文学部はその近くでした。人専用の出入り口でアスファルトで、冬は凍って帰りは本当に怖かったです。

by なお (2013-02-11 10:07) 

びっけ

なおさん、コメントありがとうございます!
おぉ! 金沢大学生でらっしゃいましたか!
軍部が作った坂だったんですね。
知らなかった・・・。
ナイスな情報、ありがとうございます!(^^)v

by びっけ (2013-03-04 16:05) 

仙人

今頃のコメントで申し訳ありませんが。

金沢大学に6年通って81年の春に卒業したおっさんです。
一昨年久しぶりに金沢城へ行ったら何故か「みやもり坂」を「いもり坂」と言う。なんじゃこりゃと思っていろいろ調べると、清原なつの氏の漫画でも「みやもり坂」とあることを確認。私自身、なだれのイエスの舞台である56豪雪の「みやもり坂」を実際に経験しているし、清原なつの氏は学部は違えど私の1年後輩になるようです。この漫画が私の地元の図書館に無かったので、電車で30分程離れた市の図書館までわざわざ出向いて読みました。(ちょっと恥ずかしかったですが。)

後に金沢城の管理事務所へ問い合わせたら、所長さんが直々に説明してくださいました。一言で言うと、本来は「いもり坂」が正しいんだけど、金沢大学の学生が「みやもり坂」と呼んでいただけで、名前が変わったわけではないんだそうです。

by 仙人 (2015-09-18 20:28) 

びっけ

仙人さん、コメントありがとうございます!
おぉっ! リアル金沢大OBの方でいらっしゃいますか!
そうでしたか、「みやもり坂」は通称だったのですね。
でも、正式名称の「いもり坂」より響きがいいですよね。(^^;

わざわざ、遠い図書館まで足を運んで、ご紹介した漫画を読んでいただいたり、管理事務所に問い合わせていただいたり、
本当にありがたいことでございます。
感謝の気持ちでいっぱいです。

by びっけ (2015-09-25 12:27) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 1

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。