この映画も観たい!『 $5 A DAY 』のウォーケン [クリストファー・ウォーケン]
(^^;
この映画『$5 A DAY 』も、日本未公開作品。
2008 年、ナイジェル・コール監督作品です。
このブルーレイはアメリカ版。字幕は英語とスペイン語だけ。
英語の字幕で何とか意味がとれるかなぁ? やっぱり無理かなぁ?
内容は、しばらく音信普通だった父親(ウォーケン)が息子(アレッサンドロ・ニヴォラ)の前に現われて繰り広げられる二人の珍道中?
設定は、何となく『ラスト・マップ/真実を探して』と似た感じがしますが、こちらはコメディのようです。
予告篇映像を観て、何より驚いたのは
(ウォーケンも年をとったなぁ・・・)
ということではなくて
(シャロン・ストーンのあれは、絶対に天然じゃなくて人工よね!)
ということでした。
あっ! 芝の話では ありませんから!(笑)
◆ 関連過去記事 ◆
『ラストマップ/真実を探して』のウォーケン
『燃えよ!ピンポン』のウォーケン
マドンナ『Bad Girl 』 のウォーケン [クリストファー・ウォーケン]
そうした観点からは、ちょっとマズイ?と思われる内容ですが、でも、大好きなウォーケン様が、これまたカッコよいんだ!
なので、書いちゃいます。(^^;
マドンナの『Bad Girl 』という曲のPV です。
マドンナが演じる Bad Girl は、妻帯者やら、行きずりの男たちと関係を持つ女。
でも、彼女の内面は孤独でさみしい・・・
ウォーケンが演じるのは、おそらく死神?
どことなく、映画『ゴッド・アーミー』の天使ガブリエル役を連想させるウォーケンです。
煙草にライターで火をつけ、吹き消すウォーケン。
黒いロングコートを着て、一人、軽いステップを踏んで踊るウォーケン。
雨の中、宙に浮かんで座り、傘をさして新聞を読むウォーケン。
マドンナに「死のくちづけ」をするウォーケン。
マドンナが最後の男と出会った時、彼女の死期を悟り、涙を浮かべているウォーケンの瞳は、ゾクッとするくらい素敵でした。
http://www.youtube.com/watch?v=JUII7DTACf4
こちらのアルバムに収録されている曲です。
この映画が観たい!『The Maiden Heist 』 [クリストファー・ウォーケン]
ウォーケンのファンサイトで、この映画の存在を知りました。
『The Maiden Heist 』 2009年、ピーター・ヒューイット監督作品です。
日本未公開のこの映画、予告篇を観たら、面白そうなんです!
劇場公開でも、日本語のDVD でも、どちらでもいいから観たい!
The Maiden Heist ・・・最初の強奪?
どうやら犯罪コメディ?
三人のオヤジが美術館から絵を盗もうとする?
なんと言っても、主要キャストが素晴らしい!
モーガン・フリーマン:guest relations (美術館のコンシェルジェ)
クリストファー・ウォーケン:museam security (美術館の警備員)
ウィリアム・H・メイシー:night watchman(夜警)
このキャスティングは ありそうで無かったゴージャス!?な組み合わせで、それだけでも観たい気持ちが募ります。
監督のピーター・ヒューイットの作品で観たのは『ビルとテッドの地獄旅行』だけですが・・・・・・う~ん。(^^;
クリストファー・ウォーケン助演男優賞受賞時の映像 [クリストファー・ウォーケン]
さて、クリストファー・ウォーケンが今あるのも、思えば、彼が 35 歳の時にアカデミー助演男優賞を受賞できたことが大きかったでしょう。
その受賞シーンの動画を見つけました。
http://www.youtube.com/watch?v=wh1jTZXhe7k
プレゼンテーターがテリー・サバラスだったとは!
テリー、渋い!
さらに同賞の他の候補者も懐かしい顔ぶれです。
◆ ブルース・ダーン
あっ! 『サイレント・ランニング』の俳優だ!
過去記事
『サイレント・ランニング』のヒューイ・デューイ・ルーイ
◆ リチャード・ファンズワース
あっ! 『ストレイト・ストーリー』のおじいちゃん!
過去記事
『ストレイト・ストーリー』最後まで ひとりでやる!
◆ ジョン・ハート
あっ! 『エイリアン』のあの人で、『エレファント・マン』で、『ハリー・ポッターと賢者の石』の杖店のオリバンダー氏!
過去記事
『ハリー・ポッターと賢者の石 サウンドトラック』ジョン・ウィリアムズ
◆ ジャック・ウォーデン
名前だけでは、うーん、知らない・・・でも、写真を見たら、あっ!あのおじいちゃん!
彼の出演作品、実は いろいろ見てました。(^^;
過去記事
『あなたが寝てる間に・・・』クリスマスに観たい映画
『チャンス』ピーター・セラーズ
『デンバーに死す時』のウォーケン
そうそうたるメンバーだったのですね。
それにしても、マイクの高さが低すぎ!(^^;
腰をかがめて、受賞の喜びを語るウォーケンが、ちょっぴり気の毒です。(;_;)
受賞対象となった出演作は『ディア・ハンター』でした。
過去記事
『ディア・ハンター』のウォーケン
ディア・ハンター デジタル・ニューマスター版 【プレミアム・ベスト・コレクション\1800】 [DVD]
- UPJ/ジェネオン エンタテインメント
- DVD
『バスキア』のキャスティング・ディレクターは・・・ [クリストファー・ウォーケン]
クリストファー・ウォーケンの妻は、キャスティング・ディレクターのジョージアン・ウォーケンです。
キャスティング・ディレクター・・・映画の配役を決める仕事です。
村上龍の『 13 歳からのハローワーク』 『13 歳のハローワーク』によれば、
今のところ、日本にこの職種はない。アメリカ映画でキャスティングを担当する。日本の俳優担当とは比べものにならない強大な力を持っている。自ら事務所を持ち、俳優のエージェントと交渉したり、オーディションを実施したりする。将来的に、日本の映画界がさらに活性化し、制作本数が増えれば、この仕事が日本でも必要とされるかもしれない。
『13 歳のハローワーク』 村上龍 (幻冬舎)p.139 より
・・・だそうです。
で、彼女がキャスティングしている映画はザッと調べただけでも 80 本以上あるのですが、その中の 1 本が、夫のクリスも出演している『バスキア』です。
『バスキア』、1996 年、ジュリアン・シュナーベル監督作品です。
ジャン=ミシェル・バスキアは、実在したアメリカの画家です。
彼が画家として世に出て、画家の友人達と付き合い、ちやほやされたり、酷評されたり、最後は薬物依存で 27 歳で亡くなるまでを描いた映画です。
DVD のジャケット写真に載っている主要人物 4 名!
このキャスティングはスゴイなぁと感心しました。
ジョージアン・ウォーケン、なかなかのやり手というか・・・私と趣味がかぶるわ!(笑)
一番左が、主人公のバスキア・・・ジェフリー・ライトが演じています。彼のことは、あまり知りません。(^^;
その右隣の白髪に眼鏡の男性はアンディ・ウォーホールです。誰が演じていると思いますか?
私は、ちょっとびっくりしました。
なんと、デヴィッド・ボウイなんです!
それがわかった瞬間
(えっ!? どうして??)
と思いましたが、いやぁ、デヴィッド・ボウイ、役者です!
ちょっとナヨッとした、良く言えば「繊細」、ストーレートに言えば「オカマちっく」なウォーホール大先生を見事に演じていて感心しました。
ウォーホールの隣の男性は、アルバート・ミロ・・・ゲイリー・オールドマンが演じています。
11 歳くらいの自分の娘とダンスを踊るシーンは、私がこれまでに観たゲイリー・オールドマンの役には無いもので新鮮でした。優しいお父さんの雰囲気が滲み出ています。
一番右側の男性は大物画商のブルーノ・・・デニス・ホッパーが演じています。
エキセントリックな人物ではなく、極めて まともな人の役でした。(^^;
他に、チョイ役ですがウィレム・デフォーも出てます。
クリストファー・ウォーケンは、バスキアを取材するインタビュアー役で出ています。
出演時間は正味 5 分程度の短いものですが、バスキアをいらつかせる嫌味なインタビュアーを演じていて、やはり、この人が ただの善人をやるわけないよね・・・とニンマリしました。
というわけで、キャスティングは私好みで最高!!
ストーリーは・・・・・・・・・。(^^;
さて、こちらがウォーケン夫妻です。
ウォーケン情報の虎の巻 『CHRISTOPHER WALKEN A TO Z 』によれば・・・
彼らが知り合ったのは 1964 年。
舞台劇 『ウエスト・サイド・ストーリー』の共演者だったそうです。
クリスはジェッツ団のリーダー、リフ役を演じていて、当時は女優だったジョージアンがそのガールフレンド役だったと書かれています。
その後、1969年に結婚。
・・・ということは、今年で結婚 40 周年かな?
どうぞ、末永く お幸せに!!(^^)v
『デッドゾーン』のウォーケン [クリストファー・ウォーケン]
クリストファー・ウォーケンの出演映画で一番の お気に入りは『デッドゾーン』です。
『デッドゾーン』・・・1983 年、カナダ人のデヴィッド・クローネンバーグ監督作品。
原作はスティーヴン・キングです。
高校の英語教師ジョニー(クリストファー・ウォーケン)は、恋人サラを家に送っての帰り道、自動車事故に遭い、昏睡状態に陥ってしまいます。
そして、月日は流れ・・・・・・ジョニーは 5 年後に昏睡状態から奇跡的に目覚めました。
間もなくジョニーは気がつきます。
自分が不思議な能力を手に入れたことを・・・。
握手したり肩に触れた相手に関する これから起こる(既に起こった)「死」に まつわる情景が見えるという能力です。
自分が望まなくても、リアルに見えてしまう映像に苦しむジョニー。
さらに、ジョニーの心を傷つけたのは、恋人のサラでした。
サラは、昏睡状態のジョニーが目覚めるのを待つことができず、別の男性と結婚していたのです。
下の映像は、家を離れ、家庭教師をして生計を立てているジョニーのところに、たまたま選挙のキャンペーンで立ち寄った男女が、サラとその夫だったという場面です。
悲運の男性ジョニーを演じるウォーケンの目が、哀しみに満ちていて、胸が痛くなるほどでした。
映画の後半で、ジョニーは上院議員候補グレッグ・スティルソンと成り行きで握手をします。
すると、突然、鋭い頭痛がして・・・!!
見えてしまった未来の映像に愕然とするジョニー。
そしてジョニーは孤独な戦いを決意します。
衆議院選挙速報のテレビ番組を見ながら、当選した議員ひとりひとりと握手して、私たちの未来は大丈夫なのかジョニーに見極めてほしいなぁと思ってしまいました。
◆
そう言えば、このブログの〔クリストファー・ウォーケン〕カテゴリ最初の記事は これでした。
『デッドゾーン』は、やはり C ・ウォーケン!
『エクセス・バゲッジ/シュガーな気持ち』のウォーケン [クリストファー・ウォーケン]
『エクセス・バゲッジ/シュガーな気持ち』
1997 年、マルコ・ブランビヤ監督作品です。
あらすじは・・・。
お金持ちの わがまま娘が、父親に振り向いてほしくて、狂言誘拐を実行。
誘拐犯になりすまし、父親に電話をし、自分は駐車場に停めた自分の車のトランクに テープでグルグル巻き状態になって入り込み、バタン!と閉める。
そんなこととは知らずに、その車を盗む泥棒。
アジトに戻って、ひと休みしていると、車のトランクからガタゴト音が!!
開けてびっくり! グルグル巻きの女の子がいるではありませんか!
面倒なことに関わり合いたくないから、わがまま娘ごと車を元の場所に戻そうとアジトを後にする車泥棒。
ところが、女の子が火のついたままのタバコをゴミ箱にポイしたことから、彼らが出かけた後、アジトは全焼。盗んで隠しておいた車も全て焼失!
車泥棒は商談をつけて前金を受け取っていたのに、その車が焼失してしまい、その筋の人たちから追われる羽目に・・・。
逃避行を続ける二人に、いつしか愛が芽生え・・・(^^;
わがまま娘(アリシア・シルヴァーストーン)。
車泥棒(ベニチオ・デル・トロ)。
わがまま娘が、あまりにも自分勝手で、周りの人間をとことん振り回すのには、ちょっと辟易でした。
強面でも、フェロモン全開プレイボーイでもない、ちょっと情けない男を演じているデル・トロが見れたというとこは評価できるかな・・・。
で、クリストファー・ウォーケンです。
わがまま娘の父親と「ブラザー」の関係にある裏業界の男 レイ役です。
わがまま娘を幼い頃から知っていて、彼女には‘レイおじさん’と呼ばれています。
ビジネスに忙しくて娘のことをかまってあげない父とは違って、わがまま娘が寂しがっていることを理解している人物でもあります。
なので、この誘拐事件が、彼女自作の狂言であることも すぐに見抜いてしまいます。
レイは、わがまま娘を家に連れ戻そうとします。
湖畔のレストハウスで わがまま娘と車泥棒を見つけ、話をつけようとするレイ。
ところが、このわがまま娘!
レストハウスで食事中の客たちに向かって こう叫ぶのです!
「みんな、聞いて! この人に だまされて結婚したけれど、こいつ、ひどい奴なのよ! そして私を捕まえにきたのよ、助けて!」
おいおい! それは無いでしょう!
でも、レイは悪人顔(ウォーケン)ですからねぇ・・・。
周りの客もすっかりだまされて、レイの前に立ちはだかるのが哀しいです。
ウォーケンの登場シーンは決して少なくはないのですが、主役の女の子が苦手なので、もう一度見るのは ちょっと ためらわれる映画です。(^^;
『アメリカン・スウィートハート』のウォーケン [クリストファー・ウォーケン]
あぁ! また やってしまいました!
ウォーケン出演映画のリストを見ていたら
『アメリカン・スウィートハート』・・・?
・・・確か、アカデミー作品賞を受賞した問題作だったよね?
また、間違いました。
アカデミー賞を取ったのは『アメリカン・ビューティー』!
こちらの『アメリカン・スウィートハート』は・・・
業界ネタばらしありーの下ネタありーの微妙なラブコメ作品でした。
(^^;
2001 年、ジョー・ロス監督作品です。
ジャケットの写真の大きさからしても、クレジットからしても、主役はジュリア・ロバーツのようですが、私の見た感じでは、キャサリン・ゼタ=ジョーンズの方が芸達者だなぁ・・・と思える映画でした。
キキ(ジュリア・ロバーツ)は、姉であり女優であるグウェン(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)の付き人です。
姉と その夫エディ(ジョン・キューザック)は「アメリカン・スウィートハート」と呼ばれるベストカップル!
・・・でした。
今や、この夫婦は、姉の浮気で離婚になりそうな険悪な状況です。
そんな二人が、新作映画のジャーナリスト向けお披露目会で しばらくぶりに顔を合わすことになり・・・・・・。
正直、無駄に豪華なキャストと無駄にいい音楽で、一体、何が言いたいのやら・・・。
と思いつつ、我慢しながら観ていました。
でも、「待てば海路の日和あり」!
ラスト 10 分くらいは個人的に大いに楽しめました!
というのも、ウォーケン様が出てきたからです!(^^;
ウォーケンの役は、二人の新作映画の監督ハル・ワイドマン。
今回も長髪で妖しげな雰囲気ですが、そこそこ、才能のある映画監督らしくていい感じでした。
監督がグウェンにタップダンスを指導するシーンが出てくるのですが、あれはウォーケン本人なのか、あるいは代役なのか?
何度も何度も 戻って見直してしまいました。
出演作では、必ず(でもないか?)踊るシーンがあることで有名なウォーケンですから、私はあの華麗なタップはウォーケン自身だったと信じたい。
・・・5秒くらいだけれど・・・。(^^;
ウォーケンの顔のアップも出てきて、あの緑色がかったブルーアイに吸い込まれそうでしたわ!!
『隣のリッチマン』のウォーケン [クリストファー・ウォーケン]
最近、ネットで DVD を借りています。
ネットレンタルの便利な点は いろいろありますが、一番 気に入っているのは DVD が探しやすいことです。
「クリストファー・ウォーケン」というキーワードを入れれば、彼が出演している DVD が一覧で表示され、そこから観たい DVD を選んでクリックすれば良いのだから、とっても楽で簡単です。
先日も、その調子で未見の映画を探していて・・・。
(『隣のリッチマン』? あれっ? これって、評判の良かった映画じゃなかった?)
と思って、借りて観ました。
DVD を観はじめて・・・ものの数分と経たぬうちに
(あっ! ハメられた!)
と気づきました。
評判が良かったのはブルース・ウィリス主演の『隣のヒットマン』でした!(^^;
それにしても、原題が『envy 』なのに、その邦題を『隣のリッチマン』としたのは、絶対に『隣のヒットマン』と間違えて観る人を狙ってのことと思われます!
『隣のリッチマン』、2004 年、バリー・レヴィンソン監督作品。
主演は、ベン・スティラー(『ナイトミュージアム』の夜警)とジャック・ブラック(『ナチョ・リブレ覆面の神様』のレスラー)です。
会社の同僚、ティム(ベン・スティラー)とニック(ジャック・ブラック)は家も隣同士で家族ぐるみの仲良しでした。
ところが、ニックが(犬のフン消去スプレー!!)を発明したことから、二人の立場は大きく隔たることに・・・。
一躍、大富豪になったニックですが、それでもティムとの友情を信じていて、家を豪邸に建て替えても隣に住んでいます。
一方、ティムはそんなニックの生活をうらやんで( envy )、つい酒に酔った勢いで・・・・・・。
どうも、私は、この二人の出演する映画とは馬が合いません。
一つも笑えないのです。
ウォーケンが出演しているので、最後まで観ましたが・・・。(^^;
で、クリストファー・ウォーケンです。
彼が演じるのは J-Man と名乗る小汚いおっさん。(泣き)
元は冴えない隣人だったニックが大富豪になって、内心それを妬んでいるティムに、いろいろアドバイスする変なおじさんです。
レゲエっぽいファッション?とか、無精ひげとか、そういうのは許せるとして、やっぱりウォーケンの長髪は、ちょっとパスだなぁ・・・と改めて思った映画でした。
感想は・・・・・・それだけです。(笑)
『マイ・ボディガード』のウォーケン [クリストファー・ウォーケン]
天才子役!と謳われた子役は たくさんいます。
最近では、ダコタ・ファニングもその一人でしょう。
でも、私はこの作品を観るまで、彼女の出演作品を観ていませんでした。
『マイ・ボディガード』、2004 年、トニー・スコット監督作品です。
演技だとわかっていても、自然というか、作品に すんなり溶け込めているというか・・・やっぱり、上手いということなんでしょうねぇ。
台詞回しも見事だけれど、それ以上にあの瞳が いろいろな感情(喜び、怒り、共感、寂しさ、してやったり・・・)を豊かに表現していました。
監督本人によるコメンタリー映像によれば、デンゼルが仕掛けるアドリブに、実に自然に絶妙の間でダコタが応えていたというから、たいしたものです。
さて、ストーリーは・・・。
6 日間に 24 人が金目当てで誘拐されるというメキシコ・シティ。
そこに暮す上流階級ラモス家では 9 才の娘ピタ(ダコタ・ファニング)のためにボディガードを雇いました。
雇われたのは、アメリカ軍で 16 年間 ゲリラ対応の特殊任務に就いていたクリーシー(デンゼル・ワシントン)です。
その経歴からして相当の凄腕だろうと思えるわけですが、実はクリーシーは以前の仕事によって受けた精神的なダメージのためにお酒に依存している状態でした。
聡明な少女ピタは、そんなクリーシーを見て(寂しそうなテディ・ベアみたい)だと思いました。
彼と何とか友達になろうと、いろいろ話しかけるピタ。
でも、クリーシーは
「俺の仕事は君の友だちになることじゃない。君を護衛することだ。気が散るから話しかけないでくれ」
と言って、少女の気持ちを受け入れようとしません。
前半は、辛い過去ゆえに他人と積極的に関わろうとしない孤独なクリーシーと、豪邸に住んではいるけれど やはり孤独な少女ピタが次第に打ち解けあい、信頼の絆を結ぶストーリーが展開します。
しかし、やっぱりボディガード物ですからねぇ・・・。
このまま終わるわけがありません。
ピタはクリーシーの善戦空しく誘拐されてしまうのです!
後半は、とにかくクリーシー(デンゼル・ワシントン)が怖いです。
凄いバイオレンスが展開します。
この監督は、『ドミノ』を撮った監督です。
過去記事 『ドミノ』のウォーケン
あのバイオレンス描写が苦手な人は、この作品もダメかも・・・。(^^;
で、クリストファー・ウォーケンです。
クリーシー(デンゼル・ワシントン)の旧友レイバーンを演じています。
ストーリーの要所要所で、クリーシーの心に寄り添って彼を暖かく見守る、頼もしく信頼できる人物役です。
夜中に自殺に失敗して電話をかけてきたクリーシーに優しく対応するシーン
クリーシーとピタと屋外で食事をするシーンで、クリーシーに妻との熱愛振りを からかわれて照れ笑いするシーン
誘拐組織を相手に孤軍奮闘するクリーシーについて「彼は死の芸術家なのだ」と説明するシーン
どれも、ナイスなウォーケンです。
トニー・スコット監督は、クリストファー・ウォーケンについて こう語っています。
彼は実に奇妙で やさしくて暗いユーモアのセンスを持っています。
そして それを思わぬ瞬間に出すんです。
ちょっとしたセリフや場面を人を引きつけるものに変えてくれます。
嬉しいコメントです。(^^)v