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『マイ・ボディガード』のウォーケン [クリストファー・ウォーケン]

天才子役!と謳われた子役は たくさんいます。
最近では、ダコタ・ファニングもその一人でしょう。
でも、私はこの作品を観るまで、彼女の出演作品を観ていませんでした。

『マイ・ボディガード』、2004 年、トニー・スコット監督作品です。



マイ・ボディガード.jpg



ダコタ・ファニング.jpg

演技だとわかっていても、自然というか、作品に すんなり溶け込めているというか・・・やっぱり、上手いということなんでしょうねぇ。
台詞回しも見事だけれど、それ以上にあの瞳が いろいろな感情(喜び、怒り、共感、寂しさ、してやったり・・・)を豊かに表現していました。

監督本人によるコメンタリー映像によれば、デンゼルが仕掛けるアドリブに、実に自然に絶妙の間でダコタが応えていたというから、たいしたものです。


さて、ストーリーは・・・。
6 日間に 24 人が金目当てで誘拐されるというメキシコ・シティ。
そこに暮す上流階級ラモス家では 9 才の娘ピタ(ダコタ・ファニング)のためにボディガードを雇いました。

雇われたのは、アメリカ軍で 16 年間 ゲリラ対応の特殊任務に就いていたクリーシー(デンゼル・ワシントン)です。
その経歴からして相当の凄腕だろうと思えるわけですが、実はクリーシーは以前の仕事によって受けた精神的なダメージのためにお酒に依存している状態でした。

聡明な少女ピタは、そんなクリーシーを見て(寂しそうなテディ・ベアみたい)だと思いました。
彼と何とか友達になろうと、いろいろ話しかけるピタ。
でも、クリーシーは
「俺の仕事は君の友だちになることじゃない。君を護衛することだ。気が散るから話しかけないでくれ」
と言って、少女の気持ちを受け入れようとしません。

前半は、辛い過去ゆえに他人と積極的に関わろうとしない孤独なクリーシーと、豪邸に住んではいるけれど やはり孤独な少女ピタが次第に打ち解けあい、信頼の絆を結ぶストーリーが展開します。

しかし、やっぱりボディガード物ですからねぇ・・・。
このまま終わるわけがありません。

ピタはクリーシーの善戦空しく誘拐されてしまうのです!

後半は、とにかくクリーシー(デンゼル・ワシントン)が怖いです。
デンゼル・ワシントン.jpg

凄いバイオレンスが展開します。

この監督は、『ドミノ』を撮った監督です。
 過去記事 『ドミノ』のウォーケン
あのバイオレンス描写が苦手な人は、この作品もダメかも・・・。(^^;


で、クリストファー・ウォーケンです。

マイ・ボディガードのウォーケン.jpg

クリーシー(デンゼル・ワシントン)の旧友レイバーンを演じています。
ストーリーの要所要所で、クリーシーの心に寄り添って彼を暖かく見守る、頼もしく信頼できる人物役です。

夜中に自殺に失敗して電話をかけてきたクリーシーに優しく対応するシーン
クリーシーとピタと屋外で食事をするシーンで、クリーシーに妻との熱愛振りを からかわれて照れ笑いするシーン
誘拐組織を相手に孤軍奮闘するクリーシーについて「彼は死の芸術家なのだ」と説明するシーン

どれも、ナイスなウォーケンです。

トニー・スコット監督は、クリストファー・ウォーケンについて こう語っています。

彼は実に奇妙で やさしくて暗いユーモアのセンスを持っています。
そして それを思わぬ瞬間に出すんです。
ちょっとしたセリフや場面を人を引きつけるものに変えてくれます。


嬉しいコメントです。(^^)v


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コメント 6

barbermama

この映画は観てないですね~、何でだろ?
ダコタ・ファニング・・名前は覚えてなかったけど、彼女の出演作で初めて観た『アイ・アム・サム』では強烈な印象を受けました。
次に観たのが『宇宙戦争』。
観たのはこれだけかと思っていたら、出演作を検索の結果、『コール』『メラニーは行く!』も観てました。
『メラニーが行く!』ではどんな役で出ていたのかあまり記憶にないんだけど・・
とにかく『マイ・ボディガード』は機会があったら観てみたいですね。
by barbermama (2009-04-15 08:36) 

びっけ

WIZARD さん、nice!ありがとうございます!
by びっけ (2009-04-15 20:38) 

びっけ

barbermama さん、nice!&コメントありがとうございます。
『アイ・アム・サム』・・・観なくちゃ!と思っている映画です。
実は『宇宙戦争』はテレビ放映を途中まで頑張って観たのですが・・・途中でチャンネルを替えちゃいました。(^^;
ダコタちゃんは可愛かったんだけれどねぇ・・・。
『コール』は知らない映画です。メモしときました!
『メラニーは行く!』も、まだ観ていません。
まだまだ未知の映画がいっぱいあるのは、ある意味、幸せですよね?

そうそう、この映画の監督は、あの潜水艦映画『クリムゾン・タイド』の監督です!!
by びっけ (2009-04-15 20:58) 

びっけ

夢空さん、nice!ありがとうございます!
by びっけ (2009-04-15 20:59) 

Yakoha

こんにちは。
私、この原作「燃える男」でクリーシーのファンになりました。(映画とはイメージが違いますが、原作クリーシィのシリーズ、お勧めです。)この映画でウォーケンは悪役をオファーされたけど「もう悪人役は嫌だ」と言って優しい役に替えてもらった?ような話を聴いた気がします。(多分・・・詳細忘れちゃった。)良い役でしたねー。
by Yakoha (2009-04-20 23:58) 

びっけ

Yakoha さん、nice!&コメントありがとうございます。
おぉっ! さすがYakoha さん! 原作をお読みでしたか!!
早速、図書館に予約を入れました。読んでみますね。(^^)v

Yakoha sんの記憶、間違いありません!
手元にある『CHRISTOPHER WALKEN A TO Z 』に、そのようなことが書かれていました。
ウォーケン曰く
「この映画のセリフにあるように、人を殺すのはもう辞めたんだ」

うんうん、いい役でした。 (v_v) しみじみ。
by びっけ (2009-04-21 23:45) 

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