『バスキア』のキャスティング・ディレクターは・・・ [クリストファー・ウォーケン]
クリストファー・ウォーケンの妻は、キャスティング・ディレクターのジョージアン・ウォーケンです。
キャスティング・ディレクター・・・映画の配役を決める仕事です。
村上龍の『 13 歳からのハローワーク』 『13 歳のハローワーク』によれば、
今のところ、日本にこの職種はない。アメリカ映画でキャスティングを担当する。日本の俳優担当とは比べものにならない強大な力を持っている。自ら事務所を持ち、俳優のエージェントと交渉したり、オーディションを実施したりする。将来的に、日本の映画界がさらに活性化し、制作本数が増えれば、この仕事が日本でも必要とされるかもしれない。
『13 歳のハローワーク』 村上龍 (幻冬舎)p.139 より
・・・だそうです。
で、彼女がキャスティングしている映画はザッと調べただけでも 80 本以上あるのですが、その中の 1 本が、夫のクリスも出演している『バスキア』です。
『バスキア』、1996 年、ジュリアン・シュナーベル監督作品です。
ジャン=ミシェル・バスキアは、実在したアメリカの画家です。
彼が画家として世に出て、画家の友人達と付き合い、ちやほやされたり、酷評されたり、最後は薬物依存で 27 歳で亡くなるまでを描いた映画です。
DVD のジャケット写真に載っている主要人物 4 名!
このキャスティングはスゴイなぁと感心しました。
ジョージアン・ウォーケン、なかなかのやり手というか・・・私と趣味がかぶるわ!(笑)
一番左が、主人公のバスキア・・・ジェフリー・ライトが演じています。彼のことは、あまり知りません。(^^;
その右隣の白髪に眼鏡の男性はアンディ・ウォーホールです。誰が演じていると思いますか?
私は、ちょっとびっくりしました。
なんと、デヴィッド・ボウイなんです!
それがわかった瞬間
(えっ!? どうして??)
と思いましたが、いやぁ、デヴィッド・ボウイ、役者です!
ちょっとナヨッとした、良く言えば「繊細」、ストーレートに言えば「オカマちっく」なウォーホール大先生を見事に演じていて感心しました。
ウォーホールの隣の男性は、アルバート・ミロ・・・ゲイリー・オールドマンが演じています。
11 歳くらいの自分の娘とダンスを踊るシーンは、私がこれまでに観たゲイリー・オールドマンの役には無いもので新鮮でした。優しいお父さんの雰囲気が滲み出ています。
一番右側の男性は大物画商のブルーノ・・・デニス・ホッパーが演じています。
エキセントリックな人物ではなく、極めて まともな人の役でした。(^^;
他に、チョイ役ですがウィレム・デフォーも出てます。
クリストファー・ウォーケンは、バスキアを取材するインタビュアー役で出ています。
出演時間は正味 5 分程度の短いものですが、バスキアをいらつかせる嫌味なインタビュアーを演じていて、やはり、この人が ただの善人をやるわけないよね・・・とニンマリしました。
というわけで、キャスティングは私好みで最高!!
ストーリーは・・・・・・・・・。(^^;
さて、こちらがウォーケン夫妻です。
ウォーケン情報の虎の巻 『CHRISTOPHER WALKEN A TO Z 』によれば・・・
彼らが知り合ったのは 1964 年。
舞台劇 『ウエスト・サイド・ストーリー』の共演者だったそうです。
クリスはジェッツ団のリーダー、リフ役を演じていて、当時は女優だったジョージアンがそのガールフレンド役だったと書かれています。
その後、1969年に結婚。
・・・ということは、今年で結婚 40 周年かな?
どうぞ、末永く お幸せに!!(^^)v
何でも専門職にするアメリカって・・・
監督もやり辛いだろうなぁ。
by たいへー (2009-10-06 07:56)
「キャッチ ミー」 が抜けていましたね・・・(>_<)
それでも分かるのだから、さすがびっけさん!!
by あんみつ (2009-10-06 11:43)
バスキアはある時期を同時進行で追っかけていた数少ないアーティストだったので、死も含めて彼の一生と作品は鮮烈に記憶に刻まれています。もちろん映画も観ましたよ♪ 『潜水服は蝶の夢を見る』のジュリアン・シュナーベル監督の作品でしたしね^^ ベニー・ダルモーを演じたベニチオ・デル・トロの演技が強く印象に残っています。
by ぼんくらオヤジ (2009-10-06 18:57)
ただでさえ洋画にはいえ・・映画そのものに詳しくない私なので、びっけさんのブログを訪問するまでクリストファー・ウォーケン知りませんでしたm(__)m
でもとっても素敵なご夫婦なんですね*^^*
映画を通して二人で夢を追い続けるなんて素敵です!
村上龍の『13 歳からのハローワーク』の本、持ってますが、今は娘が愛読?しているようです。
ところで・・びっけさんのサイドバーにあるゲスト用アイコン、ずっと気になっていて、以前コメントでどなたかにアドバイスされていたのを拝読し、私も設置しました。びっけさん、勝手に参考にさせていただきましたm(__)m
by めりー (2009-10-06 20:53)
@ミックさん、nice!ありがとうございます!
by びっけ (2009-10-06 22:57)
たいへーさん、nice!&コメントありがとうございます。
洋画の最後に流れるクレジットの長さには、本当に辟易します。
あれだけ沢山の人が関係しているというのは、すごいとは思うんですけどね・・・。
監督も、関係者全員は把握しきれてなかったりして・・・。(^^;
by びっけ (2009-10-06 23:14)
夢空さん、nice!ありがとうございます!
by びっけ (2009-10-06 23:15)
あんみつさん、nice!&コメントありがとうございます。
いえいえ、前回のあんみつさんのコメントで、「キャッチ・ミー」が抜けていること、全く気がつきませんでした。(^^;
ウォーケンばかと呼んでください。(笑)
by びっけ (2009-10-06 23:18)
ぼんくらオヤジさん、nice!&コメントありがとうございます。
すごい!!
バスキアの作品に傾倒なさっていた時期があったとは!!
映画中に、ジュリアン・シュナベール自身の作品(ですよね?)も出てきてましたね。
現代芸術・・・よくは わかりませんが、強烈なパワーを感じます。
デル・トロ、出てましたね。
彼も癖があって、面白い役者だと思います!
by びっけ (2009-10-06 23:27)
めりーさん、nice!&コメントありがとうございます。
日本人 100 人に聞いたら、きっと半分以上はウォーケンを知らないでしょう。(^^;
めりーさんにウォーケンを知っていただけただけで、私もブログを書いてきた甲斐があるってもんです!
すみません。
本の題名、間違えてました。『13 歳のハローワーク』でした。(^^;
めりーさんのお嬢さん、この本を読んで、将来の計画の一助になるといいですね!
GUEST 用アイコンの件、どうぞ、お気遣いなく!
私が考えついたわけではありませんし・・・。(^^;
皆さんに広まって、ブログライフが より楽しくなっていただけたら幸いです!
by びっけ (2009-10-06 23:34)
中学生の頃だったでしょうか、当時好きで好きでたまらなかったデヴィッド・ボウイを介して、アンディ・ウォーホールを知りました。
アンディ・ウォーホールの名前がたっぷりと登場する曲もあって、音楽雑誌に載っていた二人ののツーショット写真を眺めながら,それを聴くのが好きでした。
夏に久し振りに、冨山近代美術館へ行ったのですが、売店(って言いますか?)へ立ち寄ってビックリ!
ピカソやウォーホールの指人形、紙人形が売られているではありませんか。
えっ!?いいの~・・・と、思いつつも・・・買っちゃいました。
そしてそして、肝心のバスキアさんに関してはまったく知識のない私なのでした。
by 銀河の彼方 (2009-10-07 23:23)
銀河の彼方さん、コメントありがとうございます。
>アンディ・ウォーホールの名前がたっぷりと登場する曲もあって
デヴィッド・ボウイの曲は、あまり知らないのですが、そうですか、そんな曲があるのですね。
>ピカソやウォーホールの指人形、紙人形
(^◇^;
二人とも特徴がありますものね。
ダリは ありませんでしたか?(笑)
バスキアの絵は、ここで少し見れましたよ!(^^)v
http://www.new-york-art.com/Mus-brook-Basquiat.htm
by びっけ (2009-10-08 20:23)
ダリもありました~。
by 銀河の彼方 (2009-10-08 21:02)
銀河の彼方さん、コメントありがとうございます。
あっ!やっぱり~!(笑)
ピカソ、ウォーホール、ダリ・・・三人の指人形劇で遊んだら、相当、面白そうな気がします。(^^;
by びっけ (2009-10-10 00:17)
バスキアの絵、見たことありました!
何故か、なつかしい気がして、どうして?と思っていたのですが・・・、「あっ1960年生まれ、私と同世代!」と、気付き、もしかすると、目にしていた機会が多くあったのかもしれません。
彼自身の写真は多分初めてで、「あれ?久保田としのぶ?」が、第一印象でした。
27歳という若さで駆け抜けてしまった人生、映画を通してとても知りたくなりました。
by 銀河の彼方 (2009-10-10 17:30)
銀河の彼方さん、コメントありがとうございます。
バスキアの絵、ご存知でしたか!
実は、私も作品を見たことはあったのですが、作者名は知りませんでした。(^^;
>「あれ?久保田としのぶ?」
(^◇^; 私もそう思いましたよ!!
あの写真は、久保田利伸 そっくりですよね!
by びっけ (2009-10-10 21:56)
びっけさん、「バスキア」観ましたよ~。
個人的に一番関心があったのは、デヴイット・ボウイ演じるアンディ・ウォーホールだったわけですが、最初に映った姿を見て、思わず吹いてしまいました。
なんか、演じているのが嬉しくて仕方ないというような思いが溢れ出ているというか、あ~、本当に彼のことが大好きで、尊敬しているんだな~とも感じられて、本人以上に本物っぽい(動いているご本人は見たことありませんが)ウォーホールでした。
有名になったバスキアが、上等のキャビアを買う場面や
レストランで、気に食わない客たちの代金を、自分が払うからと、伝えるシーンが切なかったです。
観終えたのが今朝の6時・・・、布団の中で映画の余韻がなかなか断ち切れない私でした。
by 銀河の彼方 (2009-10-12 09:41)
銀河の彼方さん、コメントありがとうございます。
は、早い!
銀河の彼方さん、行動力がありますね!!(^^)v
>なんか、演じているのが嬉しくて仕方ないというような思いが溢れ出ているというか、
>あ~、本当に彼のことが大好きで、尊敬しているんだな~とも感じられて、
私は、銀河の彼方さんのコメントで、デヴィッド・ボウイがアンディ・ウォーホールと懇意にしていたことを初めて知りました。
演技に、そういう気持ちが反映していたのですね。
あのレストランのシーンは、哀しいですよね。
黒人に対する根深い差別意識を痛感させられました。
(;_;)
明日は平日、今夜は、早くお休みくださいませ!
by びっけ (2009-10-12 21:51)
書きはじめついでに色々書いちゃいます。うるさかったらこめんなさいね。
例の2001年(911直前の平和なNYの8月でした)の
舞台「かもめ」上演後近くのレストランでファンクラブの集いをしたのですが、Chris様がパレオ(腰巻の様なもの)をまとった中年男性と一緒に来てくれたのですが、最初一体この絨毯売りみたなおっさんは誰や?と思ったので
す。それが何とジュリアン・シュナーベルでした!娘さん
のローラも一緒でその頃はヴィゴ・モーテンソンの彼女
でした。全く偶然同じ時期に友人がシュナーベルの日本
のTV用のインタビューをしていたのを後で知りました。
シュナーベルも面倒身のいいおっさんという感じで、Chrisより年下なのにお父さんみたい。Chrisも最高に上機嫌で山の様なお土産を嬉しそうに抱えて返りました。
その後アベル・フェラーラ宅での映画の打ち合わせが合った様です。フェラーラもChris映画を沢山監督してますよね。ああ話だすと切りがないのでこの辺で。
by ゆきまま (2010-04-11 13:54)
ゆきままさん、コメントありがとうございます。
シュナーベル監督の作品は、最近では『潜水服は蝶の夢を見る』を見ました。
主人公が覚醒する時のボンヤリした映像の表現など巧みだなぁと感心しました。
へーっ、監督の娘さんって、ヴィゴの元カノだったのですか!うらやましいぞ。(笑)
アベル・フェラーラ監督作品の『キング・オブ・ニューヨーク』!
一度観たきりなので、もう一度観たいなぁ。
こんな、まだまだウォーケンファン初心者の私ですが、これからも、どうぞ、よろしくお願いします。
by びっけ (2010-04-12 01:20)
フェラーラ監督は「アディクション」「フューネラル」もあり、たぶん日本で撮影した「New Rose Hotel](Chris,ウィレム・デフォー共演」あり。映画の打ち合わせは「King Of New York」の前編、若き日のChris役をマーク・ウォルバーグで撮る予定だったらしいですが、どうやら立ち消えになったみたいです。
ラスベガス映画祭の時は直接は会えなかったのですが、記念にKing Ofを上映し、その後デニス・ホッパー司会でローレンス・フィシュバーン、ジョー・ペシなどと1時間位映画撮影時のエピソードを語り(ファンには既に知っている事ばかりでしたが)物凄く面白かったです。「ミスティック・リバー」が公開されたばかりのフッシュバーンがガタイがデカくセクシー度満開で、スターオーラに圧倒されました。偉くなっちゃったもんだなぁ。Chrisはどんな時でも自分がでしゃばる事なく控え目にニコニコしていて本当にいい人なんだなぁ(なんで映画じゃあんなに迫力ある悪人演じられるんだろ)、演技が上手いんだろなと感心します。ピストルが大嫌いでKingOfの時もギャングなのにピストル持ちたくないといってフェラーラに呆れられたとか。その癖セットに入ったらあっという間にライバルをバタバタ撃ち殺しちゃうんだもんなぁ、と驚かれたとか。デニスとは「トゥルー・ロマンス」での鬼気迫る対決場面の話で盛り上がっていました。みんなChrisが大好きなのがわかって益々嬉しくなった事でした。
また長い話になって申し訳ないです!
by ゆきまま (2010-04-12 09:13)
そういえば「バスキア」のオールドマンの娘役が監督の
娘のローラ(12歳位の時?)でした!ギャラを節約する為か監督のご両親もパーティの場面に出ていますね。
シュナーベルの抽象画そのものは上野近代美術館に
一枚(常設展示はされていませんが)と浜松美術館?
にあった様に思います。ローラの夢とか題された絵には
壊れたカップやお皿の破片が一杯くっついていました。
Chrisも絵を描いて個展もしていますが、とても綺麗な
色使いでやっぱりお人柄かな?と思います。シュナーベルに教わったのかな、と推測していますが。
ちなみにChrisは大の猫好き、お料理好き、綺麗好き.
スポーツは苦手で泳げないし馬に乗れない(これらの
場面は全て吹き替えです)車の運転も苦手だそうです。
by ゆきまま (2010-04-15 21:37)
ゆきままさん、コメントありがとうございます。
昨年『CHRISTOPHER WALKEN A TO Z 』という本を買って読み、彼が馬嫌いで銃嫌いでジャングル嫌いというのを知って、ちょっぴり笑ってしまいました。(^^;
本当にスクリーンのイメージとは真逆な方ですよね。
日本でも、悪役商会の強面の俳優さんたちが、見かけと違って(失礼!)人情派で優しいというのを見聞きするにつけ、俳優の演技力というものをひしひしと感じます。
そう考えると、『ヘアスプレー』のちょっと とぼけた優しいお父さん役なんて、地でやれて、彼ものびのび演じれたかもしれませんね。
by びっけ (2010-04-15 22:33)