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『タンポポ』のラーメンが食べたい! [映画]

昨日、今日と暖かい日が続いてホッとしたものの、週間天気予報によると明日からは また寒い一週間になるそうです。

そんな寒いときにフーフーいって食べたいのが、あったかいラーメン!

今、無性に観たいのが この映画です。



タンポポ.jpg

タンポポ

  •  ジェネオン エンタテインメント
  •  2005/09/22
  •  DVD



1985年、伊丹十三監督作品の『タンポポ』。

メインは、タンポポ(宮本信子)が経営する さびれたラーメン屋を、トラック野郎ゴロー(山崎努)ら、ラーメンに詳しいメンバーが指導して、繁盛ラーメン店へ変えていく話です。

それに、オムニバスのように‘食’に関するエピソードが無秩序?に散りばめられているつくりでした。

メインのラーメン屋復興の話も、宮本信子が本当に生き生きしていて、山崎努や若い渡辺謙とか、芸達者な役者も、たくさん出演していて面白かったです。


でも、それ以上に面白かったのは、サブの‘食についてのエピソードあれこれ’の方かな?
印象的なシーンが いくつも思い出されます。


やくざらしき白スーツの男(役所広司)が敵に腹を撃たれ、道路に大の字になり、死の間際に夢見るのは、殻にのった生牡蠣を食べること・・・。
海女役の洞口依子が印象的でした。

↑ 訂正します。
白スーツの男が臨終の間際に話すのは・・・
冬、食べ物がなくて山芋しか食べていない猪を捕まえた時に、猟師はその猪の腸を出して焼いて、輪切りにして食べる・・・それが美味しいそうだ・・・。
という、山芋の腸詰の話でした。


「スパゲティは、音を立てずに上品に召し上がりましょう」
と指導するマナー教室の先生(岡田茉莉子)。
しかし、そのマナー教室の会場のレストランには生徒以外の客もいて・・・。
その客がズルズル音を立てて美味しそうに食べているのにつられて、最後には先生までも、ズルズルと音を立ててスパゲティを食べているシーン。


そして、手だれの職人(今はホームレス?)が、バターをたっぷり使ったプレーンオムレツをのせたオムライスを作ってくれるシーン。


あぁ、書いているだけで、ラーメンでもオムライスでも何でもいい!!美味しいものが食べたくなってきました。(笑)


タグ:映画 1980年代
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コメント 28

かおり

私も大好きな映画です♪
伊丹監督の食に対するコダワリは
その後の作品にも表現されていますが
でもやはりこの作品が面白かった♪
ラーメンを出す時には"熱いです!"と言って出す
なんだか納得のセリフでした(笑)
by かおり (2008-02-11 21:37) 

春分

山芋の件も好きなところでした。冬の猪は山芋しか食べるものがなくて・・
お母さんの最後のご飯も、ラストシーンも。伊丹映画でこれが一番好きですね。
商品開発研究者なら必ず見るべきと後輩たちにも薦めています。
by 春分 (2008-02-11 21:39) 

barbermama

びっけさん、記憶力がいいですね~
私はこの映画は2回観たと思いますが岡田茉莉子のシーンしか覚えてません。。
伊丹監督の映画は全部観たと思うけど、この映画は一番印象がうすいかも。
by barbermama (2008-02-11 22:18) 

びっけ

青い花さん、nice!&コメントありがとうございます。
‘食’って、人間が生きることの根源なんだなぁ・・・と感じさせられた映画でした。
そうかぁ、ラーメンを出すときは「熱いです」って言うんですね。
そのシーンは思い出せないのですが、言われてみれば大事なことかも!
最終的には、タンポポさんのラーメン屋さんが復興して・・・山崎努のゴローは去っていくんでしたよね。
伊丹監督作品は、『お葬式』と『マルタイの女』以外は観ているのですが、これは、内容がバラバラなところが、かえって斬新で好きでしたわ。(^^;
by びっけ (2008-02-11 22:49) 

びっけ

春分さん、nice!&コメントありがとうございます。
あっ! 春分さんのおかげで思い出しました。
役所広司の白スーツの男の臨終間際の話は「山芋しか食べない猪の腸」の話でしたね!
チャーハン(でしたよね?)を作って亡くなるお母さんの話、あれは悲しかった・・・。お父さんが「お母さんが作った最後の料理だ、食え!」って、泣く子に言うんですよね。(;_;)
商品開発研究者に必要なことが描かれている映画だというのは、初めて知りました。なるほどねぇ・・・。
by びっけ (2008-02-11 22:53) 

びっけ

barbermama さん、nice!&コメントありがとうございます。
この映画、他の『マルサの女』や『スーパーの女』などに比べると、テレビで放送される機会も少ないですよね。
そうした有名どころの作品の印象の方が私も強いかもしれません。
伊丹監督作品、あえてあげるなら、
1番は、やっぱり『マルサの女』かな。
2番は、『あげまん』 (^^;
3番は、この『タンポポ』かも。
実は、世間では評判の高い(?)『お葬式』を観ていないので、いつかは観たいと思いつつ、テーマがテーマだけに気楽に観る気にもなれなくて・・・。
(^^;
by びっけ (2008-02-11 23:01) 

tak

スパゲッティの場面で、ズルズル音を立てて食べているのは、いかにもイタリアイタリアした外国人だったと記憶しています。

それから、たんぽぽがまだはやらないラーメン屋で、山崎努が最初に入って、ラーメンを注文した時の映像は、私がこれまで見た中でも、最も衝撃的なものでした。

「兄貴、やばい!」
「ん?」
「お湯が沸騰してない」 (こんなセリフだったかな?)

全然沸騰してないお湯の中に、ラーメン玉が入れられて、ドロドロラ~~~ンと、おどろおどろしくほぐれていく様は、本当に、この世のものとも思われず、恐山のイタコの説く世界のようでした。

あぁ、コワかった!
by tak (2008-02-12 01:05) 

barbermama

『お葬式』は私の母親の葬式のすぐ後にテレビで観たような気がします。
身内が亡くなったときのあたふた感がよく表現されていて、悲壮感もなく
面白かったですよ~
ただ、伊丹監督の映画は男女の絡みのシーンが激し過ぎて子供と一緒に観られないのが残念です。
by barbermama (2008-02-12 08:24) 

たいへー

まだ朝食前の私に、なんという内容の記事・・・
腹へった・・・(じゅる。。。
by たいへー (2008-02-12 12:01) 

miyuco

大友柳太朗がラーメンの食べ方を指南するシーンが大好き。
焼き豚に「あとでね」とつぶやくところで爆笑でした^^
オムライスもおいしそうでしたね。
by miyuco (2008-02-12 15:01) 

びっけ

tak さん、コメントありがとうございます。
おぉっ! takさんの記憶力、すごいです。
音を立てて食べていた一般客が外国人だったことも、タンポポの最初に出したラーメンのまずまずしさも、私はすっかり忘れています。(^^;

そうかぁ、いかにもイタリアっぽい外国人が音を立てて食べているのを見たら(聞いたら)、マナー教室の生徒も先生も、音を立てて食べちゃいますね。

>本当に、この世のものとも思われず、恐山のイタコの説く世界のようでした。
この、たとえの表現も秀逸です!
そのシーンの映像は思い出せないままですが、その場の気まずさというか、怖さが、しっかり伝わってきました。

ナイス情報ありがとうございます!
by びっけ (2008-02-13 00:06) 

びっけ

barbermama さん、コメントありがとうございます。
そうですか、『お葬式』は明るい気分で観ることができる映画なのですね。
子どもに隠れて(?)こっそり見ようと思います。(笑)
by びっけ (2008-02-13 00:10) 

びっけ

ユウさん、nice!ありがとうございます!
by びっけ (2008-02-13 00:10) 

びっけ

たいへーさん、nice!&コメントありがとうございます。
えっ、朝食前って!! もう12時過ぎじゃありませんか!
お忙しいのですね!
そう言えば、私が通っている美容室の美容師さんは
「朝と夜は食べるけれど、昼は忙しくて食べる時間が無いの・・・」
と言っていました。
本当にお疲れさまです。
しっかり、おいしいご飯を召し上がってくださいね!
by びっけ (2008-02-13 00:13) 

びっけ

miyuco さん、nice!&コメントありがとうございます。
冒頭のシーンでしたよね?
なんか、やたら、「愛情をそそいで」とか「気持ちを込めて」とか、おっしゃっていたような記憶があります。
ラーメンを食べるのも、一種のマナーというのか、ラーメン道というのか、そういうものがあるんだなぁと、面白かった印象があります。
オムライス! この映画を観た後、しばらく作り続けてました。(笑)
by びっけ (2008-02-13 00:16) 

びっけ

WIZARD さん、nice!ありがとうございます!
by びっけ (2008-02-14 00:21) 

私も、ラーメン好きです!!
by (2008-02-14 20:37) 

アートフル ドジャー

世田谷の寂れた商店街を盛り上げてる一軒のラーメン屋が、この作品を観て感動したアメリカ人の店主が営むラーメン屋です。こう言う縁て大切ですよね~。
by アートフル ドジャー (2008-02-15 15:52) 

びっけ

あんみつさん、nice!&コメントありがとうございます。
この季節は、特に‘ラーメン’! たまりませんよね!
メガネが曇るので、予め、外すのを忘れないように注意しています。(笑)
by びっけ (2008-02-15 19:37) 

びっけ

アートフル ドジャーさん、nice!&コメントありがとうございます。
世田谷のラーメン屋さんのことは知りませんでした。
しかも、他国の方が!!
いい話を教えていただいて、ありがとうございます!
by びっけ (2008-02-15 19:57) 

都市色

この映画好きですね。
ウェスタン風の現代劇
コラムニストだった監督のネタが活かされているのでは?
この映画がグルメブームの幕開けという気もします。
by 都市色 (2008-02-17 09:17) 

びっけ

都市色さん、nice!&コメントありがとうございます。
そうそう! 伊丹十三のコラムって面白いんですよね。
だいぶ後になって、彼のコラムを読んで、(あっ、『タンポポ』の元ネタだ!)と思った記憶があります。

ウェスタン風・・・映画 『シェーン』みたいなストーリーでしたね。
あの山崎努のテンガロン・ハット・・・普通に考えれば変なのだけれど、映画の中では違和感がありませんでしたね。
by びっけ (2008-02-17 17:15) 

鯉三

はじめまして。
蟹道楽さんのところからおじゃましました。
この映画は何度も繰り返し観たので思い入れの深い映画です。
映画の中でオムライスを作るホームレスを演じたのはNHK教育テレビ「できるかな」のノッポさん(高見映)でしたね。
by 鯉三 (2008-02-21 02:07) 

びっけ

鯉三さん、nice!&コメントありがとうございます。
私も、蟹道楽さんのところで、時々、コメントを拝見しておりました。
これから、どうぞ、よろしくお願いいたします。

えーっ! あのオムライスを作っている人、ノッポさんだったのですか!!
そう言えば、なんとなく、そんな感じの帽子をかぶっていたし、無口だったような気がします。(^^;
さすがに、ゴン太くんは出てませんよね。(笑)
by びっけ (2008-02-21 20:36) 

Harry Cognac Jr.

山崎努演じるゴローが過去を告白してこんなことを言ってた記憶があります。
『俺の親父は酒飲みで、暴力親父、不幸な家庭に育ったので、おれは幸せな家庭を作ろうと結婚。…だけど幸せだったことがないので、幸せに馴染めなくて…、そこで女房を捨てて逃げてきちまった…、つくづく俺は冷たい男だよ…』というような台詞だったかな? きっと宮本信子と一緒にいることに幸福を感じたんで、又出て行ってしまったのでしょうね。
映画の中の宮本信子の子供は、十三氏と信子さんの本当のお子さんです(今、いくつになられたのでしょうか)。
役所広司と黒田福美のキスシーン、卵の黄身を口移しするシーンが強烈でした。
by Harry Cognac Jr. (2009-01-13 03:34) 

びっけ

Harry Cognac Jr. さん、コメントありがとうございます。
ゴローの過去についてのくだりは、記憶から消えています。(^^;
何となく、流れ者のトラックドライバーだから、宮本信子の前から去っていったのだと思っていました。

あの卵の往復は凄かったですよね!
確か、編集なしでワンカットで撮っていたと思います。
ギネス世界記録に申請してあげたいです。(笑)
by びっけ (2009-01-13 22:13) 

akiko

タンポポの冒頭ってどのようなシーンだったか覚えていらっしゃったら詳しく教えていただけますか。なんと学校の宿題で出てしまいました。
by akiko (2009-06-12 15:56) 

びっけ

akiko さん、コメントありがとうございます。
そうかぁ、宿題ですか・・・。大変ですね。
You tube は、ご覧になれますか?
こちらで最初の10分ほどが観れます。
http://www.youtube.com/watch?v=ms7hUR1CeSI

冒頭のシーン・・・
映画を観る時の注意事項を述べる やくざ(役所広司)の話かなぁ?
それとも、ラーメンの食べ方を教える老人の話かなぁ?
宿題、うまく書けるといいですね。(^^)v
by びっけ (2009-06-13 01:11) 

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