SSブログ

『イヴの総て』のベティ・デイビス [映画]

『イヴの総て』・・・1950年、ジョゼフ・L・マンキウィッツ監督作品。
DVD のジャケット写真はカラーですがモノクロ映画です。



イヴの総て.jpg

イヴの総て [DVD]

  •  20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  •  DVD


この映画を紹介する写真には、大抵、ベティ・デイビスがドーンと中央に載っています。
なので、てっきり、ベティ・デイビスが演じている女性がイヴなのかと思っていました。
ちがうんですねぇ・・・。(^^;

イヴ・ハリントンを演じているのはアン・バクスター。

イヴの総て3.jpg


このイヴを付き人として雇う名女優マーゴ・チャニングを演じているのがベティ・デイビスです。

イヴの総て2.jpg


映画は、演劇界の重要な賞をイヴが受賞するシーンから始まります。

イヴの総て1.jpg

でも、彼女の関係者と目される人物たちは、一様に白けた表情・・・。
それは何故なのか?

イヴが女優のマーゴ・チャニングの前に姿をあらわした八ヶ月前に話は さかのぼります。

質素で謙虚で薄幸で、でも気が利く女性という印象を与えたイヴは、マーゴの付き人として働くことになるのですが・・・。

でもねぇ・・・単に気が利くというレベルではないのですよ、彼女は!
うまく立ち回って、脚本家やプロデューサーや演劇評論家を味方につけていき、ついには女優デビューをするわけです。

いやぁ、したたかな女性というか、計算高い女性というか、自分の見せ方を心得ている女性というか、この女狐!というか・・・(笑)


はじめは、横柄でわがままなマーゴの女王様ぶりにイライラして観ていましたが、次第に、利用され踏み台にされるマーゴが可愛そうになって、最後は すっかりマーゴに感情移入して映画を観ていました。

さて、そうして手に入れたスター女優の座!
イヴは守りきることができるのでしょうか?


若きマリリン・モンローが 若さと美貌でプロデューサーに取り入ろうとする女優の卵の役を演じていて、そこのところも興味深かったです。

 黄色いドレスの女性がマリリン・モンロー。

イヴの総て3.jpg


◆ ベティ・デイビスの出演作で、他に観たのは『八月の鯨』です。
 『八月の鯨』


タグ:1950年代 映画
nice!(4)  コメント(7)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 4

コメント 7

caramelpapa


先週の金曜日だっけ
NHKでやっていましたね

 
by caramelpapa (2009-03-09 01:36) 

morichan

なつかしいです。
学生の頃、池袋かどこかの名画座で観ました。
イヴの増殖、みたいな映像が浮かびます。
by morichan (2009-03-09 02:11) 

びっけ

caramelpapa さん、nice!&コメントありがとうございます。
フフフ。caramelpapa さんには、すべてお見通しですね。(^^;
はい、そのNHK BS の衛星映画劇場を録画したのを観て書きました。
大昔(まだ中学生?)くらいの頃に一度観ているのですが、その時は(長くて退屈)というくらいの感想でした。
今回、40 代になって改めて観て、中年女性の若い女性への嫉妬や焦りというものを非常にリアルに感じました。
(^^;
by びっけ (2009-03-09 19:30) 

びっけ

夢空さん、nice!ありがとうございます!
by びっけ (2009-03-09 19:30) 

びっけ

morichan さん、コメントありがとうございます。
>イヴの増殖、みたいな映像が浮かびます。
おぉっ! うまい表現です!
そうそう、ラストのショットは、まさにイヴ予備軍の増殖みたいでしたわ。
by びっけ (2009-03-09 19:32) 

びっけ

たいへーさん、nice!ありがとうございます!
by びっけ (2009-03-10 21:52) 

びっけ

わかさん、nice!ありがとうございます!
by びっけ (2009-03-16 22:37) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。