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『絵本 アンネ・フランク』作:ジョセフィーン・プール 絵:アンジェラ・バレット [絵本]

今日、こんなニュースを目にしました。

『アンネの日記』の作者、アンネ・フランクとその一家をかくまい、彼女達がナチスに連行された後にアンネが書いた日記を見つけ保管していたオランダ人の女性、ミープ・ヒースさんが亡くなったというニュースです。



『アンネの日記』は有名ですし、アンネ・フランクの生涯について知っている人も多いでしょう。
でも、小学生にアンネ・フランクのことを伝えようとしたとき、いきなり『アンネの日記』を薦めるのは、ちょっと無理かな・・・と思います。

この本は いかがでしょうか?
『絵本 アンネ・フランク』です。



絵本アンネ・フランク.jpg

絵本 アンネ・フランク

  •  作:ジョゼフィーン・プール 絵:アンジェラ・バレット
  •  あすなろ書房
  •  2005/04
  •  27×24cm 30p


この絵本はアンネ・フランクの伝記です。
激しい色、激しい絵ではなく、暗い色彩で細かい描写で、起こったことが淡々と描かれています。
絵が落ち着いている分、なおのこと、彼女の身にふりかかった理不尽なできごとの哀しさ、悔しさが強く伝わってきます。

冒頭のニュースで伝えられたミープ・ヒースさんも、絵本に登場します。


タグ:絵本
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ぼんくらオヤジ

アウシュヴィッツ=ビルケナウとアンネが収容されて亡くなったベルゲン・ベルゼンには行きましたが、訪ねた日はどちらも快晴でした。「人間がこんなにも哀しいのに 主よ 海があまりにも碧いのです」という遠藤周作の有名な言葉が青空にダブって胸が詰まりました。
by ぼんくらオヤジ (2010-01-12 23:47) 

流れ者てりー

実話を、絵本で描く事・・・ 写真とニュースよりも心にとどめるものがあります。
表紙の3人の表情がとても語っていて また写実的でもあり。(アンネ写真によく似てる)
名前からすると作者の2人も女性ですね。
ミープさんも静かにひたとこちらを見つめてます。
by 流れ者てりー (2010-01-13 00:14) 

たいへー

絵本があるんですね。
私もしっかり読んでないので、内容がイマイチあやふやです。
by たいへー (2010-01-13 08:50) 

Cecilia

子供の頃から読んでいたのはシュナーベルの「悲劇の少女アンネ」で、「アンネの日記」そのものは最近まで読んでいませんでした。
「アンネの日記」は深町真理子訳の文藝春秋社版で読みました。
新たに発見された日記を加えたものです。
時々このドラマを見ているのですが、収容所のところが恐ろしいです・・・。
http://www.youtube.com/watch?v=XH2HxdnUdWE
日本で製作されたアニメ版も原作に忠実でなかなか優れていると思います。

by Cecilia (2010-01-13 12:24) 

びっけ

ぼんくらオヤジさん、nice!&コメントありがとうございます。
現地に行らっしゃったのですね・・・。
遠藤周作の言葉、本当に胸に響きますね。(v_v)
美しい自然の中で、恐ろしい行為がなされていたのかと思うと、人間の心が一番怖いなぁと、あらためて思います。
by びっけ (2010-01-13 20:33) 

びっけ

流れ者てりーさん、コメントありがとうございます。
そうですね・・・写真で見るアンネ・フランクの眼差しと笑顔も胸に突き刺さりますが、絵で描かれた彼女の瞳も、強い意志・・・生きたいという意志を感じさせますね。
by びっけ (2010-01-13 20:57) 

びっけ

@ミックさん、nice!ありがとうございます!
by びっけ (2010-01-13 21:00) 

びっけ

たいへーさん、nice!&コメントありがとうございます。
絵本だから、よりシンプルにエッセンスだけが書かれている感じです。
それでいて、感傷的な文章ではなく、淡々と事実について書かれています。
だから、なおのこと、読み終わってジーンとしました。
by びっけ (2010-01-13 21:05) 

びっけ

Cecilia さん、nice!&コメントありがとうございます。
シュナーベルの『悲劇の少女アンネ』・・・名著ですよね。
この本は、東京書籍の小学生国語教科書におすすめの本として、今も紹介されています。

あぁ! このドラマ!
一度しか見ていません。もう一度、見てみようかしら・・・(;_;)
by びっけ (2010-01-13 21:26) 

びっけ

花乃子さん、nice!ありがとうございます!
by びっけ (2010-01-13 21:32) 

びっけ

広島ピアノさん、nice!ありがとうございます!
by びっけ (2010-01-13 21:33) 

Betty

こんばんは。
このニュースを読んで「ミープさん!」と思いました(ノД`)・゜・。
「アンネの日記」は母親に買ってもらいました。
本格的に読んだのは中学生になってからです。
絵本だと小学生でも読めそうですね、そして落ち着いた色彩の絵本って印象に残るのですよね。
by Betty (2010-01-13 22:32) 

びっけ

Betty さん、nice!&コメントありがとうございます。
中学生・・・アンネと同じ年頃に読むと、また一段と強く、彼女の気持ちが感じられますよね。(;_;)

>落ち着いた色彩の絵本って印象に残るのですよね。
あぁ・・・確かに。
私も、モノトーンで繊細な絵柄の絵本に、好きな絵本が多いかもしれません。

by びっけ (2010-01-14 20:47) 

びっけ

ムクさん、nice!ありがとうございます!
by びっけ (2010-01-14 21:06) 

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