『星ものがたり冬』林完次(絵:めるへんめーかー) [児童書]
夜空に星や星座を探すとき、その星にまつわる神話や伝説などを知っていたら、さらに興味が増すことでしょう。
小学館から出版されている『星ものがたり』シリーズは、四季おりおりの代表的な星や星座に関する神話や伝説について書かれた本です。春・夏・秋・冬のほかに『星と星うらない』を含めた全5冊です。
今は冬・・・ということで『星ものがたり冬』について、ご紹介しましょう。
この本で取り上げられている星座は・・・。
・エリダヌス座
し、知りません。でも由来となったギリシア神話は面白かったです。
パエトンという少年が自分の実父がアポロンであることを知り、アポロンに会いに行きます。
そして、アポロンに‘太陽の馬車’に乗せてくれと頼むのです。しかし、太陽の馬車を乗りこなす
のは、とても難しいことでした。暴走する太陽の馬車。とうとうゼウスは・・・!
・おうし座
おうし座って冬の星座だったんだぁ!
・オリオン座
これは私もすぐ見つけられます。
・アルゴ座
これも知らない星座です。
ケンタウルス族のケイロンに育てられたイアソンの物語。ギリシア神話です。
金毛の羊の皮を取るためにアルゴ号という船に乗って冒険の旅に出るのですが・・・。
→ 今は船尾(とも)座、竜骨座、羅針盤座、帆座の4星座に分割されているそうです。
・カペラ(ぎょしゃ座)
カペラは1等星なので比較的見つけやすいですよね。
・ふたご座
カストルとポルックスという双子の兄弟のギリシア神話が由来です。
・こいぬ座
たまたま女神たちの水浴びを見てしまったことから鹿に変えられてしまったアクタイオンの悲劇。
・はと座
由来はギリシア神話となっていますが、話の内容は旧約聖書の「ノアの箱舟」と同じです。
・おおいぬ座
ケパロスという狩りの好きな青年と、その美しい妻プロクリスの悲劇。
ギリシア神話には、よく嫉妬深い女神や、おせっかいなニンフなどがでてきますね。
ギリシア神話が大部分ですが、中には「熊を追いかけた犬(イヌイットの民話)」や「ひよこ星(タイの民話)」「すばるの教え(インドネシアの民話)」なども載っています。
さし絵は、少女マンガ家としておなじみの‘めるへんめーかー’。
この人が描く、気のいい、だけど魔力の弱い魔女の作品など、大好きでした。
この本では、ギリシア神話の神々の雰囲気をよく表現しています。
子供のころ、星座を見つけたり
神話を読むのが、すごく好きでした。
恋に奔放すぎたり、嫉妬深かったり、
いたずらが過ぎたり・・・
ギリシャ神話の登場人物って
なんて浅はかなんだろう、なんて思いながら、
星や星座とお話を結びつけた太古の人々に
思いをはせたりしてました。
そろそろ、うちのちび子も
星座や神話に興味を抱く年頃です。
ぜひ読ませてあげたいと思う本でした。
さっそく注文!
・・・とおもったら、Amazonには在庫なし(T-T)
by (2007-02-02 10:26)
アルゴ座は南天の星座ですね。
出張でマレーシアに行ったとき、どうしてもカノープスが見たくて夜空をよく見てたんですが、いつもスモッグ(排ガス?)でどんよりしていて、全然見ることが出来ませんでした。あと南十字星も;
日本だと沖縄あたりだと見られるそうですね。いいですね天体はロマンがあって。
by 雨水 (2007-02-02 10:39)
ぶるーでいじーさん、nice!&コメントありがとうございます。
ギリシア神話・・・ドラマティックな話が多くて、私も好きです。
お嬢さんにも親しみを持ってもらえるような星座や神話の本・・・今度探してみますね。
by びっけ (2007-02-02 20:02)
雨水さん、nice!&コメントありがとうございます。
星座は一度おぼえてしまえば、次からは簡単に見つけることができると思うのですが、初めての星座は探すのが大変ですね。
南半球の星空・・・いつも見ている星空とどう違うのでしょう?
興味津々です。
by びっけ (2007-02-02 20:05)