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『マリアの恋人』ナスターシャ・キンスキー [映画]

ゴールデンウィークも残り1日となりましたね。
そういえば、過去のゴールデンウィークに私は何をしていたのだろう?
と日記をつらつらめくっていたら・・・1986年5月1日は映画を観ていました。
観た映画は『1984』と『マリアの恋人』。二本立てだったみたい。
『1984』については、こちら↓の記事で少し書いてます。
   http://blog.so-net.ne.jp/pippupgii/2006-11-17

で、『マリアの恋人』。
1984年製作、アンドレイ・コンチャロフスキー監督作品です。

イヴァン(ジョン・サベージ)の戦争中の体験から映画は始まります。
確か彼は日本軍の捕虜になったんだったかなぁ?
記憶曖昧。日本刀とかネズミとか牢屋のイメージが残ってます。
極度の緊張状態の日々の中で生き延びるためにイヴァンがとった手段は・・・幼なじみのマリア(ナスターシャ・キンスキー)を夢想すること。
気が狂いそうになる恐怖の日々の中、ひたすらマリアを想うことで精神の均衡を何とか保って生き延びたのです。

戦争が終わって帰還後、イヴァンはマリアと結婚します。
二人に幸せな日々が訪れるはずだったのですが・・・。

彼は駄目なんです。本物のマリアに触れると同時に、忌まわしい戦争中の記憶が蘇ってきて、マリアを抱けないのです。
それでも気丈に振る舞い、妻として尽くしてくれるマリア。
自分の不甲斐なさにいたたまれなくなってくるイヴァン。
この夫婦の間に隙間風が吹いていきます。

そんな中、流しのギター弾き(?)のキザ男が彼女の前に現れます。
このキザ男を演じているのがキース・キャラダイン。
当時の知り合いに彼の熱狂的ファンの子がいて
「キース最高! キースのためにある映画よ!」と言っていたので、興味津々でもあったのですが
・・・私はパスだな。(^^;
で、マリアは、その流しのギター弾きと一夜を共にしてしまい・・・。

マリアというネーミングはこういう意味を含んでいたのか!という結末でした。
一応、ハッピーエンドではあったけれど。

マリア演じるナスターシャ・キンスキー、相変わらずビューティフルです。
最初は、純真無垢な乙女を、結婚してからは落ち着いた主婦を、夫の不倫を知ってからは、自分も満たされない悩める妻を・・・それぞれをうまく演じ分けて好演していたと思います。

イヴァンを演じるジョン・サベージは『ディア・ハンター』でも帰還兵を演じていたので、内心(『ディア・ハンター』の後日談?)って思っちゃいました。(^^;

それにしても、このDVDのジャケットは何なのだ!
そういう狙いの映画ではないと思うのだけれど・・・。

マリアの恋人.jpg

マリアの恋人

  •  キングレコード
  •  2002/12/20
  •  DVD


タグ:映画 1980年代
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コメント 10

みんがマリアに恋してる。
サブ・タイトルこんな感じじゃなかったけ?(笑)
TVで観ました。

ぴっけさんが書いてくれたように。
触れることが出来ない。。
娼婦とは上手く。。。。
大人の恋愛映画と戦争のおぞましさが出てる映画でしたね。

ナスターシャ・キンスキー
僕が映画みた女優さんのなかで。
Fダナウェイの次ですよ(笑)←ふるー
by (2007-05-06 16:20) 

びっけ

RONさん、nice!&コメントありがとうございます。
>大人の恋愛映画と戦争のおぞましさが出てる映画でしたね。
そうなんです。単なる恋愛物というだけでなく、戦争がいかに人の心まで蝕むか・・・というテーマがあるんですよね、この映画。
ともすれば、ナスターシャ・キンスキーの美しさと、キース・キャラダインの色男ぶりに目が行きがちですが、そこんところを押さえてほしい映画ですわ。

>Fダナウェイの次ですよ(笑)←ふるー
フェイ・ダナウェイ!
潔くてかっこいい美人! それでいて演技派・・・私も好きな女優です。
by びっけ (2007-05-06 21:22) 

あの頃って、眉毛がキリリとした美人が流行りましたね。
この作品は見てないけど、ナスターシャ・キンスキーはきれいだなぁって思ってました。
by (2007-05-07 11:47) 

かおり

この映画は知りませんでした
ナスターシャ・キンスキーを初めて見たのは
「テス」でした
重くて暗い映画でしたが彼女の美しさにすくわれました
苺を口にするシーンは今も焼きついていますよ♪
by かおり (2007-05-07 13:46) 

びっけ

すずめさん、nice!&コメントありがとうございます。
>眉毛がキリリとした美人が流行りましたね。
そうそう。日本のいわゆるトレンディドラマは太い眉毛全盛時代でしたね。
あの当時は、逆に細い眉の方が不自然に思っていたのに・・・。
>ナスターシャ・キンスキーはきれいだなぁって思ってました。
彼女の公式HPを見たら、娘と一緒の写真が載っていましたが、まだまだ、その美貌は衰えを知らず! 美しいままでしたわ。
by びっけ (2007-05-07 15:39) 

びっけ

青い花さん、nice&コメントありがとうございます。
「テス」いいですよねぇ!
あの苺のシーンの美しさは格別ですわ。

稚拙ながら以前、記事に書いたのがあるので、お暇な折にでも読んでいただけたら嬉しいです。
  http://blog.so-net.ne.jp/pippupgii/2006-12-28
by びっけ (2007-05-07 15:42) 

春分

実はナスターシャ・キンスキーも好きで。特集本持ってます。
やはり「テス」ですかね。暗い話ですが。
by 春分 (2007-05-07 22:07) 

YaCoHa

こんにちは。
この映画は未見なのですが、ナスターシャ・キンスキーといえば。。。ラックス?キャットピープル?って程度で、実はあまり知りません。こんど見てみようかな。。。
by YaCoHa (2007-05-08 01:18) 

びっけ

春分さん、nice!&コメントありがとうございます。
>特集本持ってます。
おっ! 相当、お気に入りですね。
「テス」・・・原作があるだけに、しっかりした映画という感じがします。
確かにラストは救いがないですけれど・・・。
ナスターシャ・キンスキーの映画では、他に「ホテル・ニューハンプシャー」と「キャット・ピープル」を観たのですが、いまひとつ・・・。(^^;
以前、このブログで「テス」のことを書いた時に教えていただいた「ワン・フロム・ザ・ハート」を見たいと思っているのですが、まだ・・・。
今年中には見たいです。
by びっけ (2007-05-08 19:59) 

びっけ

Yakohaさん、nice!&コメントありがとうございます。
>ナスターシャ・キンスキーといえば。。。ラックス?
あった! あった! ありました!
「I recommend LUX」とかいう台詞のCMでしたよね、たしか・・・。
ナスターシャ・キンスキー出演作のうち、私が観た中でおすすめしないのは「ホテル・ニューハンプシャー」です。
何せ、ナスターシャってば、熊のキグルミ着てますから!
by びっけ (2007-05-08 20:08) 

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