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『午後の曳航』ジョニー・マンデルの音楽 [映画]

映画『午後の曳航』。
原題は『THE SAILOR WHO FELL FROM GRACE WITH THE SEA 』。
1976年、ルイス・ジョン・カリーノ監督作品です。
主演はクリス・クリストファーソン。この映画と同時期に『スター誕生』にも出演しています。
この映画は、テレビをつけたら
(あっ! 『スター誕生』に出ていた人だわ!)
という、それだけの理由で、何の事前知識もないまま観た映画でした。

内容は・・・。
イギリスのとある港町で母と暮している、やや影があって利発そうな少年。
彼は、港に入った船の船員ジム(クリス・クリストファーソン)と知り合い、彼に父の面影を感じたのでしょうか・・・強い憧れを感じるようになります。
ところが、ジムは少年の母と恋仲になり、陸にあがって堅気の仕事をするつもりであることを、少年は知ってしまいました。
その時、少年が取った行動は・・・!

少年は仲間達を集めて告げるのです。
「あいつはもう僕達のヒーローでもなんでもない。下卑た男だ。処刑すべし!」と・・・。
(ニュアンスはこんな感じですが、多分、言葉使いは違っていると思います。ごめんなさい!)
ラストシーン、少年達に港の見える丘に呼び出されたジム。
彼を取り囲む少年達。
全てを察したジム・・・

正直に言うと、このストーリーは好きではありません。ショッキングすぎます。

でも、音楽は最高でした。
港の俯瞰の映像で終わるラストシーンに、ジョニー・マンデルの音楽が静かに流れてきて・・・。
あのメロディが忘れられません。
あぁ! このサントラ欲しい!
オークションに出品されてました。既に落札されてましたけど・・・泣。



↓ こちらは映画のDVD。やけにポップなジャケットで、検索して見つけて、びっくりしました。

午後の曳航映画.jpg

午後の曳航

  •  紀伊國屋書店
  •  2005/12/22
  •  DVD

後から知ったのですが、原作は三島由紀夫。
三島の小説は『潮騒』と『金閣寺』を読んだことがあるだけです。
しかも『潮騒』は山口百恵&三浦友和の映画を観てから原作を読んだ私。(^^;
さて、『午後の曳航』・・・読んでみたほうがいいでしょうか?

午後の曳航本.jpg

午後の曳航

  •  三島由紀夫
  •  新潮社
  •  1968/07
  •  文庫


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コメント 6

春分

映画の方は見てませんが、どうやら原作通りですね。読むまでもないか。
by 春分 (2007-06-22 21:27) 

椎名

びっけさん
こんばんは^^
おひさしぶりです。。
好きでない話ってありますよねー。
処刑すべし!んー酷です。。
でも、時間を置いてみたらまた
違う感想が得られる作品もありますね。
其の時、気付かなかった哲学が
隠れているかも知れません^^
by 椎名 (2007-06-23 02:54) 

びっけ

春分さん、nice!&コメントありがとうございます。
春分さんは原作『午後の曳航』をお読みになっているのですね。
三島の小説は、もちろん日本が舞台(横浜らしい)ので、そういう点でも雰囲気とか違うのだろうなぁ・・・と思うのですが、どうしても、三島作品というと構えてしまって・・・。(^^;
by びっけ (2007-06-23 08:37) 

びっけ

椎名さん、nice!&コメントありがとうございます。
>時間を置いてみたらまた
>違う感想が得られる作品もありますね。
うん、うん。そうですね。
自分の人生経験も増えて、違う視点から観れるかも・・・。
>其の時、気付かなかった哲学が
>隠れているかも知れません^^
そう考えると、再視聴することが何だか楽しいような気がしてきます。
by びっけ (2007-06-23 08:42) 

しーちゃん

ああ、なつかしい!「午後の曳航」
昔‥‥文学少女の頃、三島由紀夫のファンでした。
この作品も、少年の作り上げた独特の世界を非常な衝撃を持って、楽しんだ覚えがあります。
でも、その当時は、こんな高邁な哲学を持っているような少年なんているわけがないと、
少女漫画の少年愛と同じような虚構の世界であるから楽しめたのであって、
こんな少年犯罪が現実にあるような今の世の中では、
この作品の印象もずいぶん違うでしょうね。
14歳未満は処罰されないという少年法をちゃんと知って犯行に及ぶなんて、
この当時は小説の中だけだと思われていたんでしょうね(原作は日本の話です)
今、読み返したら、どんな感想を持つか、楽しみでもあり、
心配でもあります。
原作を読んで映画を見ると、がっかりします。
やはりこういった理屈っぽい話の映画化は難しいですね。
音楽については何も覚えておりません。すみません。
by しーちゃん (2007-06-24 00:11) 

びっけ

しーちゃんさん、nice!&コメントありがとうございます。
おぉっ! しーちゃん(さん)は文学少女だったのですね!
確かに最近の社会情勢を見ると、決して絵空事ではなくなりましたね。
こうした現実を三島は予見していたのでしょうか?
やっぱり、原作、読んでみようかしら・・・。
by びっけ (2007-06-24 08:50) 

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