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『ウエズレーの国』作:ポール・フライシュマン 絵:ケビン・ホークス [絵本]

明日から夏休み!という小中高校生が多いことと思います。

夏休み!
子どもの頃はパラダイスでした。
朝早く、ラジオ体操に行って、時々、牛乳やトマトの差し入れがあって・・・。
昼間は午前中の涼しい時間に夏休み帳を少しやっつけて、それからプール!
時々虫取り網を持ってセミ獲りやトンボ獲り!
夜はスイカを食べて花火!
あぁ、幸せだった子ども時代よ・・・。

で、絵本『ウエズレーの国』です。
見返しに書かれているあらすじは、こんな感じ。
  仲間はずれにされていた少年が、
  夏休みの自由研究に「自分だけの文明」を
  つくりだすという壮大な物語。
  自分だけの作物を育て、自分だけの服を作り、
  「遊び」を考え出し、「文字」まで発明する。

ウエズレー少年が住んでいる町は、みんなおんなじ。
男の子の髪型(頭の両側をツルツルに剃りあげる!)も、家の形も、家庭菜園で育てている野菜も・・・。
でも、ウエズレーは、みんなとは違っていた。
自分だけの考えや嗜好がある少年だった。

ウエズレーは夏休みの自由研究に「自分だけの文明を作る」ことを思いつく。

学校で習ってきたことが役に立つ時が来たのだ。彼が学校で習ったのは・・・。
  草や木のたねは、風にのって、うんと遠くまで運ばれる
  文明がさかえるためには、いい作物が必要。

そこで、彼がしたことは庭を耕すこと。
すると、風に乗って飛ばされてきた種から、見たこともない不思議な植物が生えてきた。
この植物が優れものだった。
実はおいしいし、茎からとれる繊維で服も作れる、種からとれる油は虫除けにもなるのだ!
こうしてウエズレーは、その植物を中心にして自分の国「ウエズランディア」を作っていく。

秘密基地や冒険というレベルを軽く飛び越えて、「文明」を作っちゃうというところが斬新な絵本でした。
一日を8等分した時間体系もオリジナルだし、ウエズレー文字80個も自分ひとりで考え出しちゃう・・・ここまでやってくれちゃうと、実に爽快です。

青い空、不思議な植物の赤い花、そしてウエズレーが織って作った黄色い服・・・原色があふれている絵ですが、ケバケバしい感じはしなくて、真夏の暑さと爽やかさを感じさせてくれます。

ウエズレーの国.jpg

ウエズレーの国

  •  作 :ポール・フライシュマン 絵 : ケビン・ホークス 訳 :千葉茂樹
  •  あすなろ書房
  •  1999/07
  •  24×28cm 33p


タグ:絵本
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コメント 3

たいへー

「たいへー国」は、14畳で音楽に満たされております・・・
by たいへー (2007-07-21 07:56) 

びっけ

たいへーさん、nice!&コメントありがとうございます。
たいへーさんのオーディオ・ルームは垂涎の的でございます!
by びっけ (2007-07-21 13:15) 

びっけ

xml_xslさん、nice!ありがとうございます!
by びっけ (2007-07-21 21:44) 

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