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『ジェインのもうふ』アーサー・ミラー [児童書]

すっかり秋めいてきました。
先週から、寝床に毛布が お目見えです。

スヌーピーで おなじみのマンガ『ピーナッツ』に出てくるライナスを引き合いに出すまでもなく、子ども って、毛布とかタオルとか、ふわふわのクマちゃんが手放せない時期が ありますよね。
この お話の主人公、ジェインも そうでした。



ジェインのもうふ.jpg

ジェインのもうふ―アメリカのどうわ

  •  作:アーサー=ミラー さし絵:アル・パーカー
  •  偕成社
  •  1971/03
  •  23×19cm 70p


赤ちゃんのジェインは、ピンクの毛布が大のお気に入り。
眠る時だけでなく、遊ぶ時も、食べる時も、いつだってピンクの「もーも」と一緒です。

ジェインは、すくすく大きくなっていきます。
それと同時に、お気に入りの「もーも」は、どんどんボロボロになっていきます。
ほつれて、破れて、小さい布切れになっていく「もーも」
それでも、ジェインは手放せません・・・

大きくなる(成長する)ってことは馴染みのものを手放していくことでもあって、それは ちょっぴり悲しいこと。
けれど、このジェインの毛布は、最後は一本の糸になり、新しい持ち主(小鳥)の元で大切にされる(巣材となり雛を暖める)ので、ジェインの気持ちも 前向きに切り替わるところが嬉しいです。

ジェインのパパが
あのピンクの毛布は、いつまでも、ジェインの心の中に存在するんだよ。
と言うところにも心が安らぎます。


タグ:児童書
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manamana

これも優しいお話しですね。
子供を見ていると、自分の子供時代を思い出して、
あの本、あのおもちゃ、
一体どこへ行ったのかなと懐かしむことがあります。
弟や知り合いへ引き取られることもあるでしょうが、
だいたいは知らないところで処分されているのでしょうね。
by manamana (2010-09-28 06:06) 

たいへー

我が息子も、お気に入りのタオルケットを
「あか」と言って寝る時は必ず。
そして、最後は細切れになって・・・^^;
by たいへー (2010-09-28 07:33) 

barbermama

むかしむかし、“おきにいり”を持参のお子様が来店されたことがあります。
我が娘は執着心があまりないのか、絵本や人形、タオルなど「これでなきゃダメ!」というものが一切無かったような気がします。
親としては楽だったけど、どうなんでしょう?
by barbermama (2010-09-28 08:03) 

びっけ

@ミックさん、nice!ありがとうございます!
by びっけ (2010-09-30 00:36) 

びっけ

manamana さん、nice!&コメントありがとうございます。
好きだった おもちゃや服は、親戚や知り合いのお下がりになったのでしょうね。
今はフリマやオークションですが、私達が子どもの頃はお互い様で無償で譲り合ってましたよね。
by びっけ (2010-09-30 00:39) 

びっけ

たいへーさん、nice!&コメントありがとうございます。
まぁっ! この本の展開と同じです!
細切れになってしまったタオルケットの「あか」も、そこまで愛されて?、さぞ本望だったことでしょう。
by びっけ (2010-09-30 00:44) 

びっけ

barbermama さん、nice!&コメントありがとうございます。
うちの息子も、お気に入りのものは ありましたが、「これでなくちゃダメ!」というのは、ありませんでした。
実は、(そういう風になってしまうと、後々面倒だぞ!)と思った私が、こまめにローテンションさせていたからかも・・・(笑)
親にとっては、これさえあれば!という物があるのは、楽なこともある反面、面倒なことも ありますものね。
by びっけ (2010-09-30 00:49) 

びっけ

夢空さん、nice!ありがとうございます!
by びっけ (2010-09-30 22:09) 

びっけ

春分さん、nice!ありがとうございます!
by びっけ (2010-10-03 00:23) 

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