『びっくり箱』萩尾望都 [マンガ]
萩尾望都が、レイ・ブラッドベリの短編をマンガ化した作品のうち、特に印象に残っているのは『びっくり箱』という作品です。
11 歳の少女ドーナは、大きな屋敷(四階建て!)に母親と先生(シスター)と一緒に暮しています。
母はドーナに言います。
この家こそが世界のすべて。
家の外には恐ろしい怪物が棲んでいる。
そこにあるのは「死」だけ。
でも、ドーナは不思議に思っています。
窓の外に広がっている森、その向こうには本当に何も無いのかしら?
ママと先生が似ているのは何故?
12 歳の誕生日、ドーナは幸せでした。
台所の魔法で焼いた白い大きなケーキ。
バースデー・プレゼントは、一階から四階へと真上に飛ぶ不思議な小さな部屋。
ママは綺麗なドレスを着て、いつもより、とても幸せそう。
しかし、次の日の朝、ドーナが見つけたのは、倒れている母親でした。
先生に助けを求めようと探しても、見つけたのは、シスターの服と めがねと化粧ドーラン・・・!?
意を決して、家の外に出たドーナは自分が死んだと思います。
「死」の世界が、こんなに広くて素晴らしい世界だったとは!
感動するドーナの姿が描かれたラストシーンに痛々しさを感じました。
ブラッドベリの小説よりも萩尾望都のこのマンガの方が、少女や母親の表情から それぞれの心の動きが読み取れて、私は好きです。
文庫の『ウは宇宙船のウ』に収録されています。
◆ 関連過去記事 ◆
「ポケモン」とブラッドベリの『霧笛』
『ヴィレッジ』 M・ナイト・シャマラン
11 歳の少女ドーナは、大きな屋敷(四階建て!)に母親と先生(シスター)と一緒に暮しています。
母はドーナに言います。
この家こそが世界のすべて。
家の外には恐ろしい怪物が棲んでいる。
そこにあるのは「死」だけ。
でも、ドーナは不思議に思っています。
窓の外に広がっている森、その向こうには本当に何も無いのかしら?
ママと先生が似ているのは何故?
12 歳の誕生日、ドーナは幸せでした。
台所の魔法で焼いた白い大きなケーキ。
バースデー・プレゼントは、一階から四階へと真上に飛ぶ不思議な小さな部屋。
ママは綺麗なドレスを着て、いつもより、とても幸せそう。
しかし、次の日の朝、ドーナが見つけたのは、倒れている母親でした。
先生に助けを求めようと探しても、見つけたのは、シスターの服と めがねと化粧ドーラン・・・!?
意を決して、家の外に出たドーナは自分が死んだと思います。
「死」の世界が、こんなに広くて素晴らしい世界だったとは!
感動するドーナの姿が描かれたラストシーンに痛々しさを感じました。
ブラッドベリの小説よりも萩尾望都のこのマンガの方が、少女や母親の表情から それぞれの心の動きが読み取れて、私は好きです。
文庫の『ウは宇宙船のウ』に収録されています。
◆ 関連過去記事 ◆
「ポケモン」とブラッドベリの『霧笛』
『ヴィレッジ』 M・ナイト・シャマラン
なんだか読んだおぼえがある。
年に一回、灯台のとこに恐竜が来たり。
宇宙飛行士のお父さんが死んだ知らせを昼に受け取り、母と子供は夜にしか外に出ないとか…
by galapagos (2010-09-30 22:17)
萩尾望都さん 10代の頃から
読み続けています (o^ー')b♪ 。
by ☆はな (2010-10-01 11:21)
まあ、外には7人の敵がいるって言うし、
宇宙みたいなものですなぁ、世の中も。^^;
by たいへー (2010-10-01 11:29)
萩尾望都もレイ・ブラッドベリも好きなのに
この作品は知りませんでしたぁっ^^;
さっそくとりよせて、読破したいと思いますっ☆
by haru (2010-10-01 14:25)
久しぶりにマンガネタですね。
初期の萩尾望都は、本当にすばらしい。
ブラッドベリを扱ったやつもとてもいいですね。
萩尾望都が連載した時代に生きたことは本当に幸福でした。
そしてほとんど我が家にあるというのもまた幸福なことで。
by 春分 (2010-10-01 22:32)
galapagos さん、コメントありがとうございます。
そうです、そうです。それらの短編も入っています。
『霧笛』と『宇宙船乗組員(スペースマン)』です。
『霧笛』の話、いいですよねぇ・・・。
by びっけ (2010-10-03 00:11)
Shin.Sion さん、nice!ありがとうございます!
by びっけ (2010-10-03 00:12)
manamana さん、nice!ありがとうございます!
by びっけ (2010-10-03 00:12)
☆はなさん、nice!&コメントありがとうございます。
萩尾先生・・・押しも押されもせぬ大御所で いらっしゃいますよね。
私は高校・大学くらいまでは読んでいたのですが、その後の作品は未読です。
今からでも、読んでみようかなぁ。
by びっけ (2010-10-03 00:14)
たいへーさん、nice!&コメントありがとうございます。
この子の母親は、辛くて悲しいことが多い世の中に背を向けて、自分達だけの閉じた世界で生きようとしたわけですが、それが子どもにとって幸せなことだったのか?
宇宙に飛び出せ!とは言いませんが、世間には飛び出さないとね。
(^^;
by びっけ (2010-10-03 00:17)
haru さん、nice!&コメントありがとうございます。
はい! このコミックは、ブラッドベリのファンでも満足がいく内容だと思います!
萩尾さんが、お好きでしたら、なおのこと!
ぜひ、読んでみてくださいませ。
by びっけ (2010-10-03 00:18)
マアカさん、nice!ありがとうございます!
by びっけ (2010-10-03 00:19)
春分さん、nice!&コメントありがとうございます。
なんと言っても、今も、しっかり当時の本を保持していらっしゃるというところに感服します!
連載当時のカラーページなどは、特に貴重ですよね。
by びっけ (2010-10-03 00:22)
pochi さん、nice!ありがとうございます!
by びっけ (2010-10-03 00:25)
ALBERT さん、nice!ありがとうございます!
by びっけ (2010-10-13 23:04)