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『僕の村は戦場だった』タルコフスキー監督 [映画]

もう何十年も前に一度観たきりですが、忘れられない強烈な記憶として残っている映画です。
アンドレイ・タルコフスキー監督の 1962 年の作品、『僕の村は戦場だった』



僕の村は戦場だった.jpg

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12 歳のイワン(コーリヤ・ブルリヤーエフ)は、ソビエトのある村で両親と妹と暮していました。
しかし、ドイツ軍の侵攻により、父は戦死、母と妹とは生き別れ、ひとりぼっちになってしまいます。

周りの大人(ソ連軍兵士)たちは、イワン少年を幼年学校に行かせようとするのですが、「ドイツ軍憎し」の想いが強いイワンは、あえて少年斥候の道を選びます。

仲良くなった老兵の死も知らず、ドイツ軍の陣中に斥候として潜り込んでいくイワン・・・

やがて戦争が終わり、生き残ったソ連軍兵士は、あるファイルの中にイワンの写真を見つけます。
それは処刑されたソ連軍捕虜のファイルでした。


モノクロで美しい映像。光と影が美しい。
でも、一番すごいと思うのは主役の少年の目。
子どもなのに、子どもじゃない。
鋭くて、人生の哀切を悟りきってしまったような目。

思い出のシーンで、母や妹と一緒に暮していたころの、明るくて優しい表情とあまりに違っていて、そのギャップに愕然とします。


戦争という悲劇が彼から子どもの表情を奪った・・・ということが伝わってくるは素晴らしいのですが、実際は、子役の子がどうやって、あんな表情ができたのか、そこが不思議です、謎です、怖いです。


映画『僕の村は戦場だった』の映像に、デヴィッド・シルヴィアンの『The Boy with The Gun 』をのせたものがありました。

『The Boy with The Gun 』は、こちらに収録されています。



Secrets of the Beehive.jpg

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コメント 8

caramelpapa


戦争って
とても悲しい

    
by caramelpapa (2012-08-15 21:44) 

たいへー

実体験がないので、表面的なことしか分からないですが、
やりたくはないです。
by たいへー (2012-08-16 07:02) 

びっけ

caramelpapa さん、nice!&コメントありがとうございます。
戦争に巻き込まれる子ども・・・辛いですよね。(;_;)
by びっけ (2012-08-16 10:05) 

びっけ

たいへーさん、nice!&コメントありがとうございます。
今も、そういう子ども達が少なからず いるのかと思うと、哀しいですね。
by びっけ (2012-08-16 10:13) 

びっけ

ALBERT さん、nice!ありがとうございます!
by びっけ (2012-08-16 15:51) 

sknys

びっけさん、こんばんは。
タルコフスキーは好きな映画監督の1人です。
「ノスタルジア」や「サクリファイス」も素晴しい!

内田善美の作品にタルコフスキー(ウラジミール家の司書)や
ロアルド・ダール(ヒューの助手)が出て来た時は小躍りしました^^;
by sknys (2012-08-17 00:08) 

びっけ

sknys さん、コメントありがとうございます。
『ノスタルジア』私も好きです。
それこそ、デヴィッド・シルヴィアンがタルコフスキーに捧げて『ノスタルジア』という曲を作っているのですが、その曲も好きです。

内田善美の作品は遠い記憶なのですが(^^;
彼女がタルコフスキー好きというのは何となく納得できますね。
ダール好きというのは、ちょっと意外。
by びっけ (2012-08-17 09:42) 

びっけ

夢空さん、nice!ありがとうございます!
by びっけ (2012-08-20 13:05) 

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