『フューネラル/流血の街』のウォーケン [クリストファー・ウォーケン]
クリストファー・ウォーケンは基本的に悪役タイプの役者なのですが(たぶん、そうだと思う・・・笑)、一時期、同じような役ばかり演じておりました。
それは、‘マフィアのボス’という役です。
今まで書いてきた記事でも、‘マフィアのボス’を演じていた映画が3本あります。
『カンガルー・ジャック』のウォーケン
『ラスト・キングス』のウォーケン
『デンバーに死す時』のウォーケン
まだ記事に書いていないウォーケン = マフィアのボス映画も、あと数本あります。
で、『フューネラル/流血の街』、1996年、アベル・フェラーラ監督作品です。
テレビの深夜映画で見たので、記憶もおぼろです。(^^;
今回、記事を書くため、配役を調べてみて、絶句しました!
なんと濃い俳優ばかり、出ていたのでしょう!!
まず、主役の3兄弟・・・。
長男は、クリストファー・ウォーケン!
次男は、クリス・ペン(あのショーン・ペンの弟)
三男は、ヴィンセント・ギャロですよ!!!
さらに、敵役で出てくるのは、あの「トロと旅する」の白猫トロ!・・・じゃなくて、原田芳雄似のベニチオ・デル・トロ!
左から、クリス・ペン、デル・トロ、クリストファー・ウォーケンです。
で、こちら↓がヴィンセント・ギャロ。
ストーリーは、マフィアの三兄弟(ウォーケン、ペン、ギャロ)の一番下の弟ギャロが何者かに殺されたことから始まります。
題名の「フューネラル」とはお葬式のこと。
弟のお葬式がおごそかに行われますが、そこはそれ、マフィアですから、もちろん血の報復です!
常日頃から敵対していたデル・トロを、「犯人はお前だろう!」と、手斧を何気に持ちながら尋問するウォーケン。
その場は解放したものの、手下にデル・トロの殺害を命じます。
ところが、その後、真犯人の青年が出てきます。
その青年から、殺人の動機を聞きだすや、やりきれない怒りのままに、即、射殺してしまうウォーケン。
でも、そんな血を血で洗うような日々も長くは続かず、結局、彼ら残された兄弟も悲惨な末路をたどるのでした。
あやうくて、あぶない人を演じさせたらピカ一の、ウォーケンらしい演技・・・だったと思います・・・たぶん。
正直、この手のマフィア物は苦手です・・・・・・。(^^;
『Puss in Boots 』 のウォーケンが観たい! [クリストファー・ウォーケン]
1988年、Eugene Marner 監督作品の『Puss in Boots 』
原作は『長靴をはいた猫』です。
ウォーケンが演じているのは・・・。
悪の魔王でしょ! いいえ。
いじわるな兄さん? いいえ。
ふーん、じゃぁ、王様? いいえ。
まさか 主人公の三男坊? いいえ。
クリストファー・ウォーケンが演じているのは、ある意味、主役!
そう、長靴をはいた猫!なのです。
でも、猫の着ぐるみを着て演じているわけではなく、猫がですね、人間に変身するという趣向になっています。
ウォーケン出演作としては極めてレアなハートフル・コメディ・ミュージカル!
得意の歌と踊りを披露している上に、猫の生態模写?も演じているようです。
全篇 通して、観たい! 観たいの!!
だって、私は、You Tube で こういう一部分しか観たことないんですもん。
http://youtu.be/qMxPCTebMzI
このDVD、もちろん!?日本語字幕版はありません。泣き。
日本のamazonで扱っているのはドイツ語版・・・。(^^;
こちらが英語版。アメリカのamazon にありました。
ジャケットにウォーケンの写真が載ってないのは癪ですが、さて、どうしよう・・・・・・。
料理好きなウォーケン [クリストファー・ウォーケン]
バンプ・オブ・チキンの話題が多くなっていますが、今日はチキンはチキンでも「洋ナシとチキンの料理」の話です。
クリストファー・ウォーケンのプロフィールには、彼が好きなもの・・・「猫」と「料理」と紹介されています。
猫は自宅で飼っているらしいです。
また、猫の飼い方の本に「はしがき」を書いてもいます。
読んだことはないのですけどね・・・。(^^;
Kiss Guide to Cat Care (Keep It Simple Series)
- Steve Duno
- Dk Pub (P) (a)
- 2001/08/01
- ペーパーバック
もう一つの「料理」については、こんな動画を見つけました。
ウォーケンが自宅の台所?(使い慣れた感じで動いているので自宅の台所だと思う・・・)で、洋ナシ(pears)と鳥(chicken)の丸焼き(詰め物は塩だけ??)を作っている映像です。
この動画の再生回数は10万を越えていました。
結構、好きな人が多いのだなぁとビックリです。
・・・ウォーケンが? それとも、チキン料理が?(笑)
『ゴッド・アーミー/悪の天使』のウォーケン【追記あり】 [クリストファー・ウォーケン]
おそらく日本中のウォーケン・ファンが日本語版字幕付きDVD化を切望している映画・・・それは1994年グレゴリー・ワイデン監督作品の『ゴッド・アーミー/悪の天使』です。
こちら↓は、アメリカのDVDのジャケットです。
アメリカのウォーケンのファン・サイトを見ると、この『ゴッド・アーミー』シリーズのマニアックなファンが多いことに驚きます。
そしてまた、アメリカでのウォーケンの認知度は、『ディア・ハンター』よりも『ゴッド・アーミー』シリーズによる方が大きいような印象も受けます。
それほど、ウォーケンにピッタリの役柄とは何か?
それは・・・・・・大天使ガブリエル。
えっ? 天使?
ウォーケンが天使ですか、って?!
この映画は、オカルト・ホラー・ムービーに分類されております。
ですから、ガブリエルも慈愛深き大天使ではありません。恐ろしき悪の天使なのです。(^^;
ストーリーは、ズバリ、神と天使と人間の愛憎関係!
神は天使と人間を作り給うたが、やがて人間を寵愛するようになる。
それに嫉妬した天使達が神に反乱を起こし、天国で戦争が始まる・・・。
このストーリーを聞いて、(あれっ? あの映画に似てない?)と思った方もいらっしゃるでしょう。
2005年に作られたキアヌ・リーブス主演の『コンスタンティン』は、このゴッド・アーミーシリーズに設定が似ていると私も思いました。
でもって、さすがにキアヌ・リーブス主演作というか、予算が違うというか、10年の間にはCGの進歩も顕著というか、『コンスタンティン』の方が、地獄の描写や天使の翼とか、CGに関しては見事だなと思います。
でも、ウォーケン演じる凄みのある悪の天使ガブリエルの印象は強烈です。
ちゃちいCGや、ややこなれの悪いストーリー展開も気になりません。
彼の冷徹非常な手の一振りに
人間のことを「monkey!(猿野郎!)」と罵るあのキレっぷりに
怖いながらも胸キュンとなるウィンクに
人差し指を唇にあてる投げキッスに
もうめまいを覚えるくらい、クラクラッとしてしまいました。
こちらが↓有名な「天使座り」。
屋根の上だろうが、軒先だろうが、不安定な場所だろうが、ちょこんと座ります。
・・・ちょっぴり、お上品なヤンキー座り?(笑)
しかし、哀しいかな・・・。
実は、この映画、テレビの深夜映画で一度観たきりなのです。
あぁ、もう一度観たい!
ということで、私もDVD化を切望しております。
しかし、なんということでしょう!(「劇的ビフォーアフター」風に)
サントラCDは発売されています。輸入版ですけど。
The Prophecy [Original Motion Picture Score]
- David Williams
- Perseverance
- 2006/08/22
- CD
ゴッド・アーミー シリーズ
1:『ゴッド・アーミー/悪の天使』
1’:↑これを一部修正した『プロフェシー ゴッド アーミー 全米公開版』
2:『ゴッド・アーミー/復讐の天使』
3:『ゴッド・アーミー 聖戦』
今のところDVD化されているのは、『ゴッド・アーミー 聖戦』だけです。
でもって、実はこれを観ていなかったりする私・・・。(^^;
駄目じゃん、自分!
だって、伝え聞いた話では、この作品ではウォーケンは主役じゃないんんだもん。(笑)
◆ 追記
dido さんが教えてくださいました!
>ちなみにですが「ゴッドアーミー/悪の天使」ついにDVD化されるようですね!
>これを機にまたウォーケンファンが増えないかしら・・・と密かに期待してしまいます。
2009年3月27日発売予定だそうです!
ワーイ! (^^)v
『マリー・アントワネットの首飾り』のウォーケン [クリストファー・ウォーケン]
白状します。
私は、かの大作漫画 『ベルサイユのばら』をちゃんと読んだことがありません。
連載時に時々読んだだけで通しで読んだことがないのです。
なので、「王妃の首飾り事件」なるものについても知りませんでした。
あらっ? 世界史の教科書に載ってました? (^^;
そんな、マリー・アントワネット ネタに弱い私が、ウォーケン見たさに観た映画がこれです。
『マリー・アントワネットの首飾り』、2001年、チャールズ・シャイア監督。
主人公は、てっきりマリー・アントワネットだと思って観たら、全然はずれ。
庶民派だった父は王朝派の政敵に殺され、屋敷も没収された娘ジャンヌが、家名の復活を期して ある策略を巡らす・・・という話でした。
主人公のジャンヌを演じるのはヒラリー・スワンク。
名前だけは聞き知っていましたが、こういう女優さんでしたか・・・。
意志が強くて したたかな薄幸の女性をしっかり演じていました。
でも、屋敷を取り戻し、家名を復活させるための強引なやり方には共感できなかったし、ヒラリー・スワンクも、ちょっと華がない感じがしました。(^^;
むしろ、彼女を取り巻く男性陣の方が魅力的で楽しめました。
愛人レトーを演じたサイモン・ベーカリーは、ちょっと好みかも。(^^;
夫ニコラを演じたエイドリアン・ブロディ・・・『戦場のピアニスト』の彼だったのですね!
下がり眉がかなり印象的でした。
マリー・アントワネットに嫌われていて、それゆえにジャンヌに利用されてしまう、好色な枢機卿 ロアンを演じていたジョナサン・プライスも、なかなか魅せる演技でした。
さらには、胡散臭い占い師(霊能力者)カリオストロ伯爵!
これを演じていたのがクリストファー・ウォーケンです。
正直、この手のコスチューム物にウォーケンはどうかなぁ・・・と思ったのです。
演技らしい演技をしていた・・・かというと、やはり、怖れていたとおり、見てくれの妖しさで存在感をアピールしていた(だけ)という感じです。
(苦笑)
カリオストロ伯爵は、透視能力があり、未来が読める占い師?という触れ込みなのですが、実は情報通なだけで霊能力はありません。
ジャンヌには、彼がイカサマ師であることをすぐ見抜かれ、その後は、協力関係になるのですが、それとて、自分が危うくなればサッサと逃げ出そうとするところ、さすが、ウォーケンの役です。(笑)
まぁ、付け髭のウォーケンが、なかなかキュートだったので、それで良し!とする、甘々の私でした。
前回、紹介した『恋の選択』では、ジョナサン・プライスよりもクリストファー・ウォーケンの方が、光っていたし演技も良かったと思うのですが、この映画に関しては、完璧にジョナサン・プライスの勝ちです。
最後に、カリオストロ伯爵!という名前に、思わず『ルパン三世 カリオストロの城』が浮かんでしまい、ちょっと映画本編から遊離していた時間があったことも白状しておきましょう。(^^;
『恋の選択』のウォーケン [クリストファー・ウォーケン]
『恋の選択(原題 : A BUSINESS AFFAIR )』
1995年、シャーロット・ブランドストーム監督作品です。
主人公の名前はケイト・・・演じているのは元ボンド・ガール(だそうですが、私は知りません(^^;)のキャロル・ブーケ。
元ボンド・ガールというだけあって、ナイスバディのモデルタイプの美人です。
で、彼女の仕事はイギリス(?)の高級デパートのマネキン。
マネキンと言っても売り子のそれではなく、上客が気に入った洋服を 彼女が代わりに着て、クルクル回る台に乗ってポーズをとる・・・という仕事です。(本当に こんな仕事って あるのかしら?)
ケイトは、そんな今の自分に満足しているわけではありません。
彼女には夢がありました。
それは作家になること!
ケイトは結婚しているのですが、その夫アレック(ジョナサン・プライス)は著名な作家!なのです。
そうなんです。
彼女は、作家の妻になることで、あわよくば自分も作家の仲間入りを!と考えて結婚したらしいのです。
そんな野望家の彼女ですから、どんなチャンスも見逃しません。
アメリカの出版会社の社長ヴァニィ・コルソ(クリストファー・ウォーケン)が、自分に一目ぼれしたのを利用します。
ケイトの美貌にメロメロになったヴァニィは、
「君の本を出版してあげるよ!」
と言って、彼女を口説きます。
で、二人は不倫関係に・・・。
一方、夫は、妻が本を執筆して出版する!?という話を聞いて愕然とします。
俺がこんなにスランプで四苦八苦して苦しんでいるのに!
女房が本を出版だって!!
心の狭い夫は、彼女が創作活動にとりかからないようにと、ある方策を考えます。
実は、ケイトは以前から子どもも 欲しがっていました。
子どもを もうけることで、彼女の小説家になりたいという夢を忘れさせようとしたのです。
しかし、残念なことにケイトは流産し、夫の企みも知ってしまいました。
で、夫と別れて、出版社社長のヴァニィと再婚!
でもね、この社長、イタリア系アメリカンで、超マザコンだったのです。
アメリカからやってきたお母さん(バリバリ イタリアのおばさん!)に頭があがりません。
夫がマザコンと知ったケイトのとった行動は・・・。
果たしてケイトの小説家になるという野望は、かなうのでしょうか・・・?
正直な話、この主人公の自分本位な生き方、自分の夢をかなえるために男達を踏み台にする生き方には、ちょっと ついていけませんでした。
で、クリストファー・ウォーケンです。
出版会社の2代目敏腕社長の彼は、自信たっぷりで、狙った女性は完璧に落とす・・・そんなタイプの男として描かれています・・・前半は・・・。
この撮影当時、ウォーケンはおそらく52歳くらい。
ナイス・ミドルの色香で悩殺!?してくれます。
しかし、後半は一転。
母親の賛意を得られないから結婚できないとか、ぐだぐだ言い出すあたりは、かなり情けないです。(^^;
ケイトが作ったカレー料理を 母親が
「こんなの料理じゃないわ!」
とわめきちらすと、すかさず
「君はスパゲティを作ってくれればいいんだ!」
と、母親の肩を持ちます。
よく、人は
「男の子は母親に対して優しいから いいわよねぇ」
などと言います。
しかし、それも程度問題なわけで・・・。
↓こちらで予告篇が見れます。
http://www.videodetective.com/movies/A_BUSINESS_AFFAIR/trailer/P00006104.htm
↑最初に数秒、CMが流れて、その後に予告篇が流れます。
シャワーキャップをしたまま、ボディブラシをマイクにして歌うキュート!なウォーケンが一瞬 見れます!
※ シッタカブッダの注釈
夫アレックを演じているのはジョナサン・プライス!
私が彼を知ったのは映画『未来世紀ブラジル』でした。
最近作では、あのジャック・スパロウ船長のシリーズで、ヒロインのエリザベス・スワンのお父さん役を演じています。
ジョナサン・プライスが、クリストファー・ウォーケンと共演して、やはり一人の同じ女性に人生を狂わされる・・・という映画もあります。
『マリー・アントワネットの首飾り』です。
これについては、いつか記事に書きたいと思っています。
『Mammagamma 』 アラン・パーソンズ・プロジェクトとウォーケン [クリストファー・ウォーケン]
アラン・パーソンズ・プロジェクト・・・好きです。
で、つらつらと、You Tube で彼らの動画を探していたら・・・!!!
(あっ! この写真はひょっとして!!)
クリストファー・ウォーケンの写真のスライド・ショーに、アラン・パーソンズ・プロジェクトのインスト曲『Mammagamma 』をのせた動画を見つけました!
世の中には、私と趣味がかぶる人が いるんですねぇ!
感動しました。
若い頃のクール・ビューティのクリスの写真は少なくて、最近のややブキミ系・・・あわわ、年を重ね味わい深い顔になった写真が多いところが残念ですが、まぁ、そこはそれ半分目をつぶりましょう。
アラン・パーソンズ・プロジェクトの『Mammagamma 』はアルバム『Eye in the Sky 』に収録されていた曲です。
HMVのこちらで少し試聴できます。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1243574
『ミラグロ/奇跡の地』のウォーケン [クリストファー・ウォーケン]
1988年、ロバート・レッドフォード監督作品。
ミラグロ/奇跡の地 (ユニバーサル・セレクション2008年第1弾) 【初回生産限定】
- ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
- DVD
冒頭のシーンは、どことなくファンタジーを予感させるようなものでした。
つむじ風と共に現われた、蛇腹のアコーディオンを手にしたメキシカン風の太った老人。
その登場の仕方から、彼が普通の人間でないことは明らかです。
どんなストーリーなのだろう?と、期待がふくらみます。
まず出てくるのは、ペット?の豚と一緒に暮している太った めがねの老人アマランテ。
暮らしぶりは、かなり貧しそうです。
このおじいちゃんが主人公なのね・・・と思って観ていると、どうやら違うようです。
豆畑を持っている若い農民ホセが主人公らしい・・・。
事前情報まったく無しで観たので、最初の期待や印象が、ことごとく裏切られ、(えっ、結局、そういう話なの?!)と驚いた映画です。
物語は、地上げをしてリゾート開発しようという土地開発業者の目論見に、地元の貧しい農民や町の人たちが反旗を翻すというものでした。
景色は素晴らしいと思います。
俳優も、メキシコ系の住民達に味わいがあります。
本職の俳優なのでしょうか? それとも地元の人たち?
特に印象に残っているのは、土地の老人達。
魚釣りが得意な老人は、魚の頭を木箱に詰めて土地開発業者の家に送りつけ・・・たちの悪い嫌がらせ・・・(^^;
弓矢が得意な老人は、火の付いた矢をリゾート地の看板に撃ち込み、炎上させ・・・犯罪だよぉ・・・(^^;
それぞれが得意分野を生かしたレジデンスをするところがおかしいです。
冒頭に出てきた不思議な老人が力を貸してくれる = 奇跡を起こしてくれる・・・と思ったのですが違いました。
この不思議な老人は、地元の人々が信仰している守護聖人?なのですが、これから起こることを予言する・・・ただ、それだけでした。失笑。
一瞬、主人公かと思ったおじいちゃんも、仲間に誤って撃たれてしまいます。
私は、重傷のおじいちゃんもさることながら、豚ちゃんが死んじゃったのではないか!とそれが一番心配でした。
最後は、(こんな簡単に終わっていいのかい!)と、少し 拍子抜け。
でもまぁ、ほのぼのとしていて好きな終わり方では あります。
実は社会派で硬派でもあるテーマの映画だったのに、初めにファンタジーだと誤解したあたりで、どうやら、見方が狂ってしまったような気がします。
(^^;
で、クリストファー・ウォーケンです。
彼は土地開発業者を助けるために州知事が送り込んだ保安官の役です。
現地に乗り込む際に、住民達に敵意を抱かせないためなのか? 事務所が用意してくれた綺麗な車を、わざと荒地を走って汚すあたり、芸が細かい悪者です。
主人公の若い農民が誤って豚のおじいちゃんを撃ってしまい、逃亡するのですが、それを追って、山のなかを歩き回るウォーケン。
このあたりのシーンは、ちょっぴり『ディアハンター』を思わせなくもありませんが、劣るとも勝ることなし・・・。(^^;
最後の最後に緊迫した瞬間がありますが、これはウォーケンが演じたからこそでしょう!
・・・ファンとしては、こんなところでも褒めなくては、見所がないし・・・。
一番、この映画で印象に残ったのは、おじいちゃんと散歩しているペットの大きな豚です!
並んで歩く二人の絵が最高でした。
Happy birthday, dear Chris! [クリストファー・ウォーケン]
今日、3月31日は、クリストファー・ウォーケンの65歳のお誕生日です!
☆★☆ クリス! お誕生日おめでとう!!! ☆★☆
貴方の存在を初めて意識したのは『007 美しき獲物たち』でした。もちろん悪役!(笑)
関連過去記事は、こちら。
『007 美しき獲物たち』 パンフレットより
そして、貴方が出演しているという基準で、次に観た映画が『ブレインストーム』でした。
この映画で、お気に入り俳優No.1の座は、ほぼ確実になりました。
関連過去記事は、こちら。
『ブレインストーム』 パンフレットより
で、「一生、ついていきます!」と決意したのが、この映画『デッド・ゾーン』です。
関連過去記事は、こちら。
『デッド・ゾーン』 パンフレットより
今年の秋には、こんな本も出るらしいです。
『Christopher Walken A to Z 』
洋書・・・・・・。
直近で、読みかけて頓挫した洋書は
『Harry Potter and the order of the phoenix』。
870 ページ、重さは1200g!ちょっとでした。
それよりは短くて軽いですよね?・・・たぶん。
挑戦してみようかしら・・・。
あっ! でも、こういう洋書もありました!
写真もたくさん入っているそうな・・・。
Christopher Walken: Movie Top Ten (Movie Top Ten)
- Creation Pub Group
- 2000
- ペーパーバック
でも、値段を見て、め・ま・い!
中古品(可)で 6,500円。
中古品(非常に良い)で、9,800円、15,859円、16,426円・・・。
※ 2008年3月31日現在の在庫品の値段
さすがに、ちょっと手を出すのは、ためらわれますね・・・。(^^;
『ディア・ハンター』のウォーケン [クリストファー・ウォーケン]
クリストファー・ウォーケンの枕言葉は数あれど、まず、どの映画の宣伝にも使われるのが
アカデミー俳優のC・ウォーケン
という言葉でしょう。
1978年、マイケル・チミノ監督作品『ディア・ハンター』
この作品で、クリストファー・ウォーケンはアカデミー賞の助演男優賞をとりました。
私は、映画館で観ています。
その時は、まだ、ウォーケンに はまる前だったので、うまい役者だなと思ったものの、それだけでした。
とにかく、この映画のテーマに、心が重くなって圧倒されたことだけは強く覚えています。
※ あらすじ
ペンシルバニア州の小さな町の製鉄工場で働いている若者。
彼らはロシア系アメリカン(ロシア移民の孫?)です。
マイケル (ロバート・デ・ニーロ)
ニック (クリストファー・ウォーケン)
スティーブン (ジョン・サベージ)
彼らはヴェトナム戦争に召集されました。
出兵前に結婚式をあげるスティーブン。
そして結婚式の後のパーティは、彼らの壮行会も兼ねていました。
ヴェトナムに派兵されて、戦場で3人が再会したのもつかの間、
ベトコンにつかまってしまいます。
捕虜になった彼らを待っていたのは、恐ろしくもおぞましい
賭けロシアンルーレット・・・・・・。
命は助かったものの、心を病んでしまったニックは
そのまま逃亡兵になり
スティーブンは両足と片手を失ってしまいます。
凱旋したマイケルの心は晴れません。
ニックを探しに、陥落直前のサイゴンに戻ります。
そこでマイケルが見たのは・・・・・・。
賭けロシアンルーレットの撃ち手になっていたニックでした・・・・・・。
で、その後、テレビで放送された時に録画したのですが、ずっと観ないままでいました。
ちょっと気合を入れないと観れない映画ですよね。
そうして、今年になって、約30年ぶりに観た『ディア・ハンター』。
映画館で観た時には、感じなかった(忘れてしまった)ことが、いろいろありました。
まず、冒頭の故郷でのシーン(結婚式、壮行会、鹿狩り)が、1時間強もあって、こんなに長いとは思っていませんでした。
あっ! でも長いからといってダレたわけではありません。
この長さ、丁寧な描写があるからこそ、後半のヴェトナム戦争時の悲惨さが、より強く胸に迫るのだと理解できました。
次に、気付いたのは、マイケル(ロバート・デ・ニーロ)は、ニック(クリストファー・ウォーケン)のことが好きだったのね!?ということです。
壮行会で、恋人リンダ(メリル・ストリープ)と楽しそうに踊るニックを見ながら、
壁にかけられたニックの写真を見ながら、
複雑な表情のマイケル・・・・・・それが、マイケルの気持ちを物語っていました。
当時も気付いていたのかなぁ? そして忘れていたのかなぁ?
この気付きのおかげで、最後の最後、マイケルがニックに言う「I love you, Nick.」の心情が、より切なく伝わってきました。
で、クリストファー・ウォーケンです。
輝いています。
ベトコンの捕虜となって、ロシアンルーレットを強要されるシーンは、もう演技とは思えません。
その場にいるかのような恐怖を感じさせます。
「もう、やめて!」と叫びそうになります。
そして、最後にマイケルと対峙するシーン。
心を病んだ(麻薬漬けに されていたようでもある)ニックは、もう親友マイケルのことが思い出せません。
最後に、鹿狩りの時の言葉「one shot (一発必中)」を繰り返し、笑いながら拳銃を握るニックの表情は見事すぎて鳥肌が立つほどでした。
この作品にめぐり会えたこと、デ・ニーロという名優と共演できたことは、ウォーケンの俳優人生にとって最良の出会いだったと私は思います。